今回宿泊したのは、Seamen's Homeという宿。名前から推測できる通り、港のすぐ隣りに建っています。
朝食付きで1泊1,375デンマーククローネ(=約25,000円)。アイスランドに負けず劣らずの高物価に面食らいますが、こればかりはどうにもなりません。
2万円以上払っているのに、ベッドは驚くほど簡易的。
部屋からの眺め。ヌークの中心部は崖のさらに奥の方です。
天気は相変わらず冴えないですが、ヌーク滞在も2泊しかないので、早速町歩きに繰り出すことに。
グリーンランド全土から人が集まって来ており、ヌークの人口は増加傾向というのは事前に予習していました。それを裏付けるかのように、ヌーク市内では住宅の建設があちこちで進行中です。
ヌークの町は、全体的に岩が目立つ特徴的な地形の上に成り立っています。
そのため、歩きやすいように階段が多く整備されており、アップダウンが多いところでも徒歩での散策しやすくなっているので助かります。
謎のモニュメント。格闘技をしているのでしょうか。
ヨーロッパでよく見かけるスーパー、SPARはグリーンランドでも店舗を展開していました。
品揃えは西欧の標準的なスーパーとほとんど変わらず。野菜・果物類はスペインやイタリアからの空輸品が勢揃い。
宿から歩いて15分ほどで、中心部に到着です。
町一番の高級ホテル、ショッピングセンター、レストラン等が立ち並ぶエリアです。
ここにあるスーパーはヌーク最大規模。
さすがにスターバックスの店舗はグリーンランドにはありませんが、それでもスタバのコーヒーは楽しめるようです。
日清のカップヌードルもグリーンランド進出を果たしています。価格は1つ20.50クローネ(=約350円)。
冷凍寿司までありました。全体的に値段は高いものの、ヌークであれば西欧の大都市と変わらない食生活を送ることが出来そうです。
グリーンランドでは、欧州からの植民者が酒類を持ち込むまで飲酒の習慣がありませんでした。そのため、アルコール依存症が深刻な社会問題となり、現在では酒類の販売には厳しい制限が設けられています。例えば、スピリッツ類についてはこのようなカウンターでの対面販売しか認められていません。
ビールやワインは店頭に並んでいますが、販売時間が制限されているほか、酒税も非常に高額です。酒が好きな人には住みづらい国でしょう。
スーパーの品揃えのほとんどが輸入品な中、グリーンランド産のものといえば海産物くらい。
そのため、他の商品と比べて魚介類は激安。ナマズ500gが20クローネ(=約350円)で買えます。
スーパーの外では漁師の方でしょうか、魚の直売も行われていました。
こちらが見渡した限りではヌークで一番高い建物。
1~2階部分はショッピングモールになっています。
このビル一つに全ての省庁が収まっているようです。
この近未来的な建物は、Katuaqという文化センター。内部にはカフェや映画館が入っています。
中心部から5分ほど北に歩くと、サッカー場があります。人工芝のピッチで、グリーンランド代表の試合もここで行われるとのことです。
公式には2,000人を収容できるスタジアムとのことなのですが、特段の観客用の設備は無く、皆スタジアム脇の岩場で観戦しているようでした。なかなかワイルドなスタジアムです。
ヌークの地図。大きく3つの地区に分けられており、青色の部分が中心部になります。空港は右上部分。
明日は晴れれば、町のすぐ隣りにそびえるUkkusissatという山に登る予定です。この日は一日中分厚い雲に覆われていましたが、どうなるでしょうか。