アイスランドからグリーンランドへは、エアアイスランド・コネクトとグリーンランド航空の2社が就航しています。グリーンランド航空は国際線用のケプラヴィーク空港を発着する一方で、今回搭乗するエアアイスランド・コネクトは国内線用のレイキャビク空港発着。この空港はレイキャビク市街地のすぐ脇にあるため、歩いて空港まで向かうことに。
空港への道すがら、不思議なモニュメントを発見。
宿から10分ほど歩くと、すぐ滑走路が見えてきます。
滑走路脇をターミナルまで歩いている途中では、着陸する飛行機もよく見えます。滑走路が短いため、この空港にはこうした小型機しか離発着出来ません。
宿が空港から遠い場合は、バスでのアクセスも可能。空港前のバス停は少し気味が悪いアートで彩られていました。
宿から歩いて30分ほどでレイキャビク空港に到着。大きなスーツケースを引きずって歩くには少し遠いかもしれませんが、バックパックであれば散歩として程よい距離です。
この空港の発着便はほぼアイスランドエア・コネクトが独占していることもあり、専用ターミナルのような門構え。
中はシンプルな構造で、ターミナルに入るとすぐにチェックインカウンター。
チェックインを済ませた後も、出発時刻の1時間前までは保安検査場に入ることは出来ず、待合室で待つことになります。写真奥に到着客用のターンテーブルが見えることからもわかる通り、到着客と出発客の動線は全く分けられていません。
出発1時間前になり、保安検査を通過して出発ゲートへ。ゲートは1つしかなく、ベンチが20席ほどあるだけでした。これで1時間前まで保安検査の通過を制限していたことも納得。
脇には小さな免税店がありましたが、売っているのはほとんど酒類のみ。税金の関係でしょうか、グリーンランドへの帰路だと思われるイヌイット系の人々が大量に箱買いしていたのが印象的でした。
当然ボーディングブリッジなど無く、歩いて搭乗。機材はボンバルディアのQ200。座席配置は2-2です。
観光シーズン真っ盛りということもあり、ほぼ満席の状態で離陸。
乗降用のステップも扉に取り付けられており、タラップ搭載車も不要です。
エアアイスランド・コネクトではソフトドリンク以外の機内食は有料です。せっかくなので、余っていたアイスランドクローナをここで全て使い切ってしまいました。サンドイッチ1,150クローナ、スープ450クローナ、スキール(アイスランド風ヨーグルト)300クローナで、合計1,900クローナ。占めて約2,000円。
エアアイスランド・コネクトはアイスランド航空の子会社で、アイスランド国内線を中心に周辺諸国へも一部フライトを飛ばしています。以前は単にエアアイスランド (Air Iceland)という名称だったのですが、それだと親会社のアイスランド航空 (Icelandair)と混同されることが多かったため、今年の5月にブランド名が変更されました。中長距離路線を飛ばす親会社と補完関係にあることがより明確にわかる新名称です。
グリーンランドが近づいてきました。
真夏なのですが、海岸沿いを除けば大地は白一色。地図帳でグリーンランドが真っ白に塗られているのも納得です。
3時間弱で、ヌークに到着。
残念ながら天気は雨。気温もアイスランドに比べ一段と下がっています。降機したら足早にターミナルへ。
ターンテーブルも可愛いサイズのものが一つだけ。一応グリーンランドの首都空港なのですが、それでもこんなものです。
この空港の注意点としては、建物内にATMや両替所がありません。グリーンランドの通貨はデンマーククローネですが手持ちが全く無いので少し焦ります。
空港からのタクシーもクレジットカードは使用不可とのことだったので、結局タクシーに途中でATMがあるスーパーマーケットに立ち寄ってもらい、そこで現金を引き出してから市街地のホテルへ向かいました。