Out of Office サラリーマン週末旅行記録

とあるサラリーマンの週末旅行記&搭乗記。2022年より米国在住。

7日目:シンゲッティ〜アタール〜ヌアクショット 陸路移動

この日は朝にアタールまで戻り、そのまま首都のヌアクショットまで一気に移動することを目指します。

シンゲッティからアタールまでの乗り合いタクシーは早朝出発なので、前日に宿のオーナーのアブドゥに予約をしてもらっていました。その際にアブドゥに「朝5時に迎えが来るから!」と言われていたのですが、当日実際に迎えが来たのは何と4:15。まだ夢の中だったのですが、部屋のドアをドンドンとノックされる音で目が覚め、急いで荷物をパッキングしてさっさと出発です。

5時発の予定ならば、実際は良くても5:30、まあ6:00くらいかなとアフリカ基準で考えていたのですが、予定時刻よりも早いパターンは初めてなので少し焦りました。

f:id:Pablo21:20190601232504j:plain

他の乗客をピックアップして、4:30にはシンゲッティを出発。まだ暗かったので写真には撮れませんでしたが、こちらのルートも途中断崖絶壁の中を下っていく部分があり、なかなかの景色でした。

途中、日の出前のお祈りタイムで10分ほど停車した以外はひたすら走り続け、6:00にはアタールに到着。Salima Voyagesという乗り合いタクシー会社の前で降ろされました。運賃は降車時に支払い、200ウギア(=約600円)。

f:id:Pablo21:20190601232518j:plain

このSalima Voyagesという会社は評判が良いので、ここでヌアクショット行きのバンも手配しようと思ったのですが、残念ながら本日出発便はすべて満席とのこと。他の会社も満席の便が多く、ようやく空席が見つかったのは4社目に尋ねたAzougui Transportでした。7:30発とのことで、時間帯はばっちりです。運賃はどの会社も同じ400ウギア(=約1,200円)でした。

f:id:Pablo21:20190601232550j:plain

出発前、バンの上に続々と荷物が積み込まれていきますが、その中にごそごそ動く怪しい荷物も紛れています。

f:id:Pablo21:20190601232616j:plain

よく見ると、袋詰めにされた生きたヤギ。これから首都に出荷され売り捌かれる運命なのでしょうか。荷台に載せられる際、せめてもの抵抗のように泣き叫ぶ声が虚しく響き渡ります。

f:id:Pablo21:20190601232630j:plain

しっかり荷台に固定したら、上から落下防止用の網をかけて完成。ヤギの小便で荷物が汚れることが心配になりますが、ヤギ以外の荷物は緑色のビニールシートでしっかり覆われているので、とりあえず大丈夫そうです。

f:id:Pablo21:20190601232701j:plain

荷物の搭載に時間がかかったため、定刻より少し遅れて7:15過ぎに出発。出発して早々、1人1本のボトル水が配布されました。アフリカらしからぬサービスに驚きです。

道中は高低差も少なく舗装されたフラットな道が続くので、ドライバーはかなり飛ばし気味。

f:id:Pablo21:20190601232717j:plain

途中、中間地点にあるアクジュート(Akjoujt)という町で10分ほど休憩です。売り飛ばされるヤギが自由なヤギを荷台から見つめる光景。

f:id:Pablo21:20190601232758j:plain

アタールを出発して5時間、12:30過ぎにヌアクショットに到着。町の中心部まで行ってくれるわけではなく、町の北端に位置する乗り合いタクシー会社のオフィス前で降ろされました。これはAzougui Transport社に限った話ではなく、どの会社のオフィスもこの辺りに集中しているようです。

f:id:Pablo21:20190601232813j:plain

ヤギも無事到着。

f:id:Pablo21:20190601232835j:plain

中心部にあるホテルまではタクシーで向かいます。ホテルの名前を言っても通じないことが多いので、Google Mapで調べたホテル近くにある交差点名(Carrefour Bana Blanc)を告げると、すぐに理解してもらえました。運賃は100ウギア(=約300円)。乗車時間が20分ほどかかることを思えば妥当でしょうか。

モーリタニアあるあるですが、タクシーがオンボロ。空調が機能する気配は全くありません。

f:id:Pablo21:20190601232938j:plain

座席裏はクッションが丸見え。

f:id:Pablo21:20190601232953j:plain

そして扉はこの状態。ここまで使い倒してもらえれば、自動車メーカーとしても本望でしょう。

f:id:Pablo21:20190601232850j:plain