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とあるサラリーマンの週末旅行記&搭乗記

3~4日目:ヌアディブ滞在、ブラン岬

ヌアディブには1泊の滞在。泊まった宿はHotel Aljaziraという、この町においては中級カテゴリーに相当するホテルです。1泊45ユーロで朝食付き。

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部屋は年季が入っていますが、エアコン付きでベッド、バスルーム共に清潔なので好印象でした。

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部屋に設置されている冷蔵庫はかなりの年代物。もしかしたら、実は歴史のあるホテルなのかもしれません。

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初日は到着したのが既に17時前だったので、市街地を少しぶらぶら。モーリタニア第2の都市とはいえ、大通りを牛が闊歩していたりと、途上国感はモロッコ西サハラに比べると格段に増しています。

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とりあえず銀行のATMでお金を引き落とそうと思ったのですが、それでまず一苦労。この町にATM自体は何台もあるのですが、実際に動いているのは10台に1台ほどしかなく、ほとんどは中に現金が入っていません。操作を進めると最後の最後で「エラー」と表示されるものもあれば、このように最初から真っ白な画面で全く操作を受け付けないものも。

今までにもギニアビサウ、サントメプリンシペ等のアフリカ最貧国はいくつも周りましたが、こんなにATMがポンコツだらけなのはこの国が初めてです。

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結局、やっと見つけた稼働中のATMもVISAしか受け付けず、私のMasterCardは弾かれてしまったため、スペインで調達した手持ちのユーロを両替することに。

この国の通貨はウギアですが、実は2018年1月にデノミが行われています。厄介なのが、デノミによって切り下げられたのが1桁だけということ。商店やレストランでは表記は新ウギアなので会話では旧ウギアが使われることが多く、慣れるまでは混乱します。また、お釣り等で価値が1/10しかない旧ウギアをしれっと渡されないように、新ウギア札のデザインもきちんと覚えておかないといけません。

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現金を手に入れたら町歩きへ。とはいえ、ヌアディブの市街地には残念ながらほとんど見所ほぼ無し。強いて挙げるとすれば、何があるというわけでもありませんが、一つ目はこの独立広場でしょうか。

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そして二つ目としてこのサッカー場くらい。人工芝で綺麗に整備されているので、第三国からの資金援助があったことは間違い無いでしょう。

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この町は中国のプレゼンスが大きいのが特徴。町を歩いていても中国人をちらほら見かけますし、中華料理店や中国人向けホテルもいくつもあります。

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こちらは中国系スーパー。もはや看板も漢字のみで、中国人以外は全く相手にしていない風です。

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ちなみに、今年は5年に1度の大統領選挙の年。6月に実施予定だそうです。アフリカでは選挙を機に情勢が不安定になるケースが往々にして見られるので、その前に訪れることが出来てラッキーでした。

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日が変わって翌日。この日は昼過ぎにアイアントレインに乗車するので、半日だけ時間があります。そこで、タクシーをチャーターしてヌアディブ半島の最南端にあるブラン岬へ行くことにしました。

タクシーは宿のフロントで手配してもらい、往復+現地で1時間滞在で1,000ウギア(=約3,000円)。車体はかなりオンボロでしたが、ドライバーのブラヒムは寡黙ながら誠実な男だったので安心。昨日の国境越えのドライバーとは大違いです。

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道中、漁港の脇を通りましたが、現在中国企業によって再開発が進められていました。市街地に中国のプレゼンスが大きかった一番の要因はこのプロジェクトのようです。

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市街地を抜けたら南へ。途中まではカンサード(Cansado)という集落へ向かう道を進むので、舗装された道が続きます。

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右手に風力発電の風車が見えてきたあたりで、メイン通りとは離れて右に分岐。ここからはダートロードです。

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ここで実はブラヒムがブラン岬への道を正確に把握していなかったことが発覚。こちらがMaps.meを見ながら道案内をすることになりました。Google Mapにも載っていないダートロードなので、Maps.meが正確な道を示してくれていたのが幸いです。

朝ホテルのスタッフと話している時も、彼らは私がどこに行きたいのかピンと来ていなかったようですし、実はブラン岬はそんなにメジャーな観光地では無いのかもしれません。

風車を右手に見ながら直進すると前方にプラントの廃墟が見えてくるので、道なりにその右側(東側)に回りこみそのまま南下。

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メイン通りとの分岐点からブラン岬までは片道8kmほどなので、分岐点まではカンサード行きの乗り合いタクシーで来て、そこから歩くということも距離的には可能ですが、途中に野犬がのさばっているエリアがあります。それなりに凶暴そうだったので、歩くのは止めておいた方が無難でしょう。

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ホテルを出発して40分ほどでブラン岬に到着。寂れた様相が逆に最果て感の演出になっていて良い雰囲気です。

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入り口にある案内板によると、ここもモーリタニア唯一の世界自然遺産であるバン・ダルガン国立公園の"サテライト"として一部を成しているようです。

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誰も見当たらないので、中に入って適当に散策。岬の西側は断崖になっていますが、当然柵など無く落ちたら自己責任。この崖の下はアザラシのコロニーになっているらしいのですが、残念ながら見当たりませんでした。

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運が良ければこれが見られたはず。

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東側は幾分緩やかな傾斜で、降りようと思えば下に降りられそうな雰囲気です。

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こちら側にもアザラシは見当たりませんが、海鳥は大量に生息しているようでした。

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なにやら土台のようなもの。砲台の跡でしょうか。

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そして、この岬のランドマークといえばこの灯台Wikipediaによると1910年に建設され、今でも現役だそうです。良い感じに年を重ねています。

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登れないかなと思っていたところ、どこからともなく管理人が現れ、50ウギア(=約150円)で中に入れてくれました。

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埃だらけの螺旋階段を登って上に到着。きちんとメンテナンスされているか心配ですが、恐る恐る外に出て見ます。

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奥に見えるのはヌアディブの鉄鉱石積み出し港。晴れているにも関わらず、舞い上がる粉塵であの一帯だけが黒ずんで見えます。あの港で働くとかなり寿命を縮めそうです。

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東側のこのあたりには以前は廃船となった船が何十隻と放置されており、さながら船の墓場の様相を呈していたらしいのですが、景観を気にしたモーリタニア政府が全て解体してしまったとのこと。今では跡形もありません。

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実は更に上まで梯子が続いているのですが、さすがに命が惜しいのでここまでにしておきました。

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こんな辺鄙な所で電源はどうするのかと思いましたが、どうやら太陽光発電をしているよう。ただ、パネルは掃除された気配が無くかなり砂を被っており、発電効率の低下が心配になります。

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その後、管理人に連れられるがままにビジターセンターなる施設へ。

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ここも入場料は50ウギアでした。

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展示はこれだけ。一応ビデオ上映コーナー等もあります。

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アザラシに関連する展示が主なのですが、かつて放置されていた廃船達の写真も見つけることが出来ました。

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ドライバーとの約束通り1時間ほどの滞在で見学終了し、ヌアディブ市内へ戻ります。なかなか雰囲気のある場所であり、半日観光としてはちょうど良い行き先でした。