バスで空港に到着。空港前はクリスマス休暇を終えて帰国の途につくアメリカ人観光客の送迎車で大混雑でした。
出発フロアに入ってまず目に入ったのがこの長蛇の列。米国LCCのスピリット航空のチェックインカウンターでした。やはりLCC、安いのには理由があります。
幸いアメリカン航空のカウンターは人も少なめ。この時間帯はマイアミ行きに加えてダラス行きの出発もあるので混雑するかと思ったのですが、早めに到着したおかげかスムーズにチェックイン完了です。
今回は日本まで1枚の航空券なので、預け荷物はマイアミ、JFK経由で最終目的地の羽田まで問題なくタグ付けしてもらえました。
印刷されたボーディングパスには"Fast Track"のスタンプが押されています。これで出国審査・保安検査のファストトラック利用が可能です。そしてまたSSSSマークも。
数年前までは出国時にはこのカウンターで出国税を支払う必要があったのですが、今ではほとんどの航空会社がチケット代金に含めて徴収しているため立ち寄り不要。それでも、表示を見るとルフトハンザ、LATAM、クバーナなど一部のエアラインは今でも出国税の別途支払いが必要と書いてありました。これらのエアラインで出国する際は要注意。
チェックイン後はそのまま出国審査・保安検査の方へ。ここも一般レーンは行列です。
ファストトラックは右側。表示は"幼児連れ専用"としか書いていないので一瞬躊躇しますが、チェックインカウンターのスタッフにも一番右側のレーンを使うようにと言われていたので、そのまま進んだところ、問題無く通れました。
出国後の制限エリアは土産物店が多数。米国人が思い浮かべるラテンアメリカのイメージにぴったり符合するような土産物が、市中の5倍~10倍の値段で売られています。
出発便一覧を見ても、ほとんどが北米行き。クリスマス休暇中の期間増便も含め、かなりの本数です。搭乗予定のAA1600便は定刻表示で一安心。
実はアメリカン航空はビジネスクラス利用者やワンワールドステータス保持者に対して、このサンホセ空港ではラウンジサービスを一切提供していません。ラウンジ設備が一切無い空港ならともかく、そうでも無いのにラウンジ提供をしないなんて初めての体験で驚きです。コスト削減の意図をあからさまに感じます。
幸い今回はプライオリティパスを忘れずに持ってきていたので、それで入れるSantamaria VIPへ。
出発便が多いので、当然ラウンジ内も混雑。一人旅なのでなんとか空席を見つけられましたが、家族連れなどは席待ちをしないといけないような状況でした。
フード類も大したことはありません。かなり期待外れなラウンジでした。
搭乗時刻が近づきゲート前へ。ラウンジに限らず、ゲート前やレストラン等も含め、空港内の制限エリアはどこもかしこも大混雑でした。日本でいうところのGWやお盆のようなイメージでしょうか。
米系航空会社お得意の細分化されたグループ別搭乗。発想自体は悪くないと思うのですが、ゲート前のスペースが狭いと大混乱に陥りがちです。グループ1の搭乗開始がアナウンスされたのですが、他のグループの乗客がゲート前に陣取っているためなかなか進めません。人をかき分けてボーディングブリッジへ。
搭乗時のSSSSの検査は日本だったら30秒程度で終わるところ、ここでは3分ほどかかりました。
搭乗。座席は今回も最前列窓側を確保です。機材は中米路線定番のB737-800で、パーソナルモニター付き。この便はもちろんビジネス・エコノミーどちらも満席にとのことでした。
この機体はマイアミから到着して滞在時間1時間もないままにマイアミへと引き返すスケジュール。随分タイトだと思っていたところ、やはり荷物積み込みが終わらずになかなか出発できません。
結局定刻より15分ほど遅れてゲートアウト。隣りに並ぶのはアメリカン航空、サウスウエスト航空、そして大西洋を横断してきたブリティッシュエアウェイズでした。
タキシング中、スイス航空系のHelvetic Airwaysの機体を発見。サイズ的にはEmbraer機だと思いますが、こんなところで何をしているのでしょうか。
スピリット航空は沖止め。同じLCCでもサウスウエストがボーディングブリッジを使っていたのとは対照的です。
ポアス火山を横目に上昇。
巡航高度まで上がり、機内食の時間。まずはナッツからスタートです。
食事はワンプレート方式。3時間ほどの近距離線ですからまあ当然そうなるのでしょう。
メインはBeef mignon with potatoとChicken with riceの中から前者を選択。普通に美味しく食べられる出来です。もう一方は隣席の乗客が頼んでいましたがピラフのような見た目で、そちらも美味しそうでした。
食後はお茶。ティーバッグですが、回収用のコップまで一緒に渡してくれたりと、米系にしては気が利いています。
食後にリラックスして本を読んでいると、数分に1回くらいなのですが、後ろの座席の乗客がこちらのシートを蹴ったり叩いたりしているのに気づきます。正直不快だなと思いながら、どんな奴かと思いトイレに席を立った時に顔を見てみたら、予想に反してかなり高齢の女性でした。どうやら認知症のようで、さすがにこちらも注意するわけにもいかず、我慢するしかありません。
サンホセからマイアミまではほぼ最短距離を飛行。キューバ上空も普通に飛んでいきます。
到着が近づいても米国の入国フォームが配られないのでおかしいなと思ってクルーに聞いたところ、マイアミはフォーム不要と言われ、そうだったと思い出しました。行きのサンフランシスコが必要だったのでそのつもりだったのですが、アメリカはAPC (Automated Passport Control)を導入済みの空港は入国フォームが不要なのです。どちらかというとSFOが例外で、大半の空港はもうAPCを導入済みだと思います。
その後、ご丁寧にクルーがAPCの案内ビデオを流してくれました。
ダウンタウンの真横を降下しながら空港へ。
夕暮れ時のマイアミ空港に着陸。今や珍しいルフトハンザのA340が見えました。学生の頃にルフトハンザの同路線に乗った時はA380だったのを覚えていますが、今やサイズダウンしてしまったようです。
APCを使って入国。あっさり◯の表示が出て入国審査を通過出来ました。そういえば、今までAPCを使った入国では別室送りになったことはありません。