Out of Office サラリーマン週末旅行記録

とあるサラリーマンの週末旅行記&搭乗記。2022年より米国在住。

7日目:ケープコースト城観光

エルミナからケープコーストへの戻りは乗り合いタクシーで。

エルミナでの乗り場がよくわからなかったのですが、現地の人に聞いたら適当なタクシーを停めてくれました。ガーナは英語が通じるので意思疎通が簡単です。

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そのままタクシーでケープコースト城の正門前に到着。よく見ると、奥の門に世界遺産のロゴが付いています。

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入場料はガーナ人の5セディ(=約125円)に対して外国人は40セディ(=約1,000円)。シビれる外国人価格です。

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ここも午前中のエルミナ城と同じくガイドが城内を案内してくれます。ガイドツアーが始まるまでは、隣接するミュージアムで予習。ケープコースト城の模型があるほか、時系列でこの城の歴史が展示されていました。

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午後だったせいか観光客もあまり集まらず、4人になったところでガイドツアースタート。まずはエルミナ城と同様に男性奴隷用の牢獄から見学開始です。

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この牢獄の入り口の横にはオバマ前大統領夫妻のプレートが。在職中の2009年に訪れていたようです。アフリカ系アメリカ人ということで特別な思い入れがあったのかもしれません。

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ここの牢獄は地下に設置されており、灯りは上部に付けられた小さな窓から入るわずかな光だけ。今は見学用に電灯が付けられていますが、試しに消してみるとほぼ真っ暗です。ここに数十人単位で押し込められるなど、想像を絶する劣悪な環境だったことでしょう。

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献花。これを置いていくのは大半がアフリカ系アメリカ人とのことでした。自らの先祖へのお参りという感覚なのでしょうか。

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ケープコースト城も奴隷貿易の拠点であったと同時に、城本来の要塞としての役割も兼ね備えていました。当時の砲台は今でも海の方を向いて残っています。

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砲弾も。

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ここにも"Door of No Return"はありますが、実際に奴隷が出て行った扉は今は埋められてしまっているため、これはあくまで象徴的なもの。

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Door of No Returnから外に出てみると、ここにも漁船が大量に停泊しています。かつて奴隷運搬船が停泊していた時代に比べるとずいぶん平和になりました。

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ここのDoor of No Returnの外側には、"Door of Return"と書いてあります。かつては戻ることが出来なかった一方通行の扉も、現在では双方向に扉が開かれているという象徴的な門です。

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上階部分がヨーロッパ人植民者の邸宅だったのはエルミナ城と同じ。

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端に見張り台がありましたが、そこに開けられた穴から真正面をみると、ちょうど山側に建てられた別の要塞と直線で繋がっています。かつてはここで光を使った交信をしてており、角度まで考えられて建設されていたとのこと。

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ケープコースト城の見学を終えたら、アクラへ戻るためにフォードバスの乗り場へ。トロトロ乗り場とは少し離れているので注意が必要ですが、城からは十分歩ける距離です。具体的な場所はGoogle Mapで"Ford Station"と検索すればすぐ出てきます。

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夕方のアクラ行きは混雑しており、満席のため1便やり過ごさなければならないほどでした。

ただし、いつもは満席になるまでなかなか出発しない一方、満席になったらすぐ出発するのがアフリカ流。前の便が出発するとあっという間に次の車がやって来て、大した待ち時間も無く乗り込むことが出来ました。

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アクラに着いた頃にはもう真っ暗。1日でエルミナとケープコーストの両方を周るのはスケジュール的にタイトでしたが、なんとかこなすことが出来ました。

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