この日の午後は、既にチェックアウトも済ませたので宿のレストランエリアでビールを飲みながらゆっくり。
そうしているうちにバイタクと乗り合いバンを乗り継いで空港まで戻るのが面倒になってしまい、宿に車をアレンジしてもらって楽をすることにしました。車代は25ユーロと公共交通機関利用の20倍。
空港に向かう途中、この国に似つかわしくないスーツ姿の人々の集団が見えたので何かと思うと、ドライバー曰く大統領がいるとのことでした。ただ、どの人が大統領かはよくわからず。
Mucumbliからは45分ほどで空港に到着。ターミナル内に入る扉の前には既に長い行列ができています。
行列に並びターミナル内に入ると、すぐにチェックインカウンターが。ここではきちんとビジネスクラス用の優先レーンが用意されており、再び行列に並ぶ必要は無くスムーズにチェックインは完了しました。
そのまま制限エリアへ。首都とはいえ1日1便国際線があるかないかというレベルの空港ということで、ラウンジはありません。
制限エリアにあるのは免税店が1つと軽食コーナーが1つのみ。
余った現地通貨のドブラを使って、軽食コーナーでピザとソフトドリンクを購入。同じように考える人が多いのか、それなりに売れているようでした。
定刻で搭乗開始。優先搭乗のプロセスは守られており、車イス客に続いてビジネスクラス客の搭乗となりました。アフリカの辺境空港でもしっかりしているのはさすが欧州キャリア。
行きと同じく機体までは歩いて向かいます。
サントメ市内とは逆方向への離陸だったので、町あかりもほとんど見えず真っ暗な中を離陸。
水平飛行に入ると機内食が配られましたが、驚いたことに3日前の往路と全く同じ内容でした。ここの区間の搭乗客は基本的に往復で乗るはずなので、せめてオープンサンドの具材くらい変えても良い気がしますが・・・
食後は恒例の機内誌で就航地チェック。TAPの特徴といえば、やはりこの植民地時代から繋がりのあるブラジル路線の充実ぶりでしょう。サンパウロやリオは言わずもがな、ベレン、ナタール、フォルタレザなども含め10都市に就航しています。
欧州域内路線も充分。欧州大陸の西端という地の利を生かし、ブラジルと欧州各地の乗り継ぎ需要を掴もうという戦略なのでしょう。
アフリカ路線は旧植民地が中心。カーボベルデ、ギニアビサウ、サントメプリンシペ、アンゴラ、モザンビークと意外とアフリカには旧ポルトガル領は多いのです。
2時間弱でアクラ上空。サントメから来ると眩しいほどの灯りです。
夜は欧州路線の発着で賑やかなアクラ空港。到着ゲートの隣りに駐機していたのは、BAのB747でした。やはりアフリカではどこの国でも、未だに旧宗主国との繋がりを様々な場面で感じさせられます。
夜の到着ということで心配なのが市内への交通手段。ただ、驚くべきことにアクラにはUberが進出しています。
新ターミナルの運用が始まって間も無いのでドライバーとのピックアップ場所のやりとりに少し手間取りましたが、メッセージをやり取りして無事合流。空港タクシーはどこの国でもボラれることが多いので、Uberのおかげで安心して移動できました。