バスで空港に到着。
当然この真ん中のメインエントランスからターミナル内に入りたくなりますが、実はこちらは国内線用。特段表示が無いので私も最初はここから入ってしまい、新千歳便のチェックインカウンターが見つからずに困りました。
確かに出発便一覧を見ると札幌行き以外は全て国内線。国際線は日本線と韓国線くらいで、1日1~2本くらいしか飛んでいません。
そんな国際線の入り口は、空港ビルの左端にあるこの職員用通用口のような小さな扉でした。これは事前に知っておかないと絶対に間違えます。
中に入ると税関検査場がまだ閉まっており、その手前の狭い待合スペースに札幌便の搭乗予定客が待たされていました。椅子もほとんど無い待合スペースでひしめき合うように待ち、結局出発予定時刻の1時間半前になってやっと税関検査場がオープン。ユジノサハリンスク発の国際線に乗るときは、あまり早く空港に着くのは避けた方が良さそうです。
税関検査場を越えた先にはチェックインカウンター。カウンターは1つしかオープンしていませんが、税関が開いて一斉に乗客が流れ込んで来るので、あっという間に長蛇の列になりました。それでもカウンターの捌きは早く、そんなに待たずにチェックイン完了。事前座席指定が出来なかったのですが、しっかり窓側を確保してもらえました。
出国審査を越えて制限エリアへ。まあ想像は出来たことですが、小さな免税店とカフェが1つあるだけという、非常に簡素な設備しかありません。
一応ビジネスクラスもありますが、新千歳行きの機材はモノクラス運航のため閉まっていました。
窓の外を見ると、最後の最後で良い夏空です。
定刻で搭乗開始。バスで機材まで向かいます。
この便の機材はボンバルディアのプロペラ機。日本に就航している国際線定期便でプロペラ機なんてそうそうありませんから、なかなかレアな経験です。
Аврораは思わずアブポパと読みたくなってしまうところですが、これはキリル文字。ラテン文字に直すとAvroraなので、オーロラが正解です。
小さな空港なので滑走路の順番待ちも無く、あっという間に離陸。
今回も往路のフライトと同様に、宗谷海峡〜稚内にかけては雲が広がっており、地上の景色は確認出来ませんでした。
機内誌でオーロラ航空のルートマップを確認。もともとウラジオストク航空とサハリン航空という2つの地域航空会社が合併して出来たという経緯があるだけに、やはり極東ロシアに豊富な路線を持っています。国際線は日中韓の3カ国に就航。
ユジノサハリンスク〜新千歳は羽田〜伊丹とほぼ同距離という短さなので機内食の提供は無く、ドリンクサービスのみでした。それが一周すると、もう新千歳に向けて降下を開始。
新千歳に到着する便に乗ることなんて滅多に無いので、外国の空港に降りるかのような見慣れない景色です。
無事到着。プロペラ機だとボーディングブリッジを付けようもないので、ここでもバスゲートでした。
地上でのハンドリングはJALに委託しているよう。
新千歳の入国審査場は、日本人用ゲートが3つに対して外国人用ゲートが10以上。しかも外国人用の方にだけ何やら自動の機械もあるようでした。中国・韓国・台湾や東南アジアでは北海道の人気が急上昇中ということで、それに空港側もしっかり対応している様子が伺えます
到着ロビーに出てすぐのところにあるツーリストインフォメーションも、当然中国語、韓国語等に対応。
そして、新千歳ならではの設備が到着ロビー脇にあるこの更衣室。台湾や東南アジアから来る観光客は、冬場は特に出発地との気温差が激しいですから、到着後にゆっくり身支度できるスペースがあるのは便利なことでしょう。