マーレのホテルからは車で船着場まで送ってもらい、そこからは乗り合いのボートで空港へ。夜のボートはマーレから空港経由でフルマーレ島の自宅に帰る地元住民も多く、かなり混雑していました。
空港ではインド等と同様、建物内への入場前にパスポートと航空券のチェックがあります。マーレでテロの危険があるとは考えにくいですが、イスラム教の国ですし、ISの影響を受けた若者がいるとも限らないので対策には念を入れているのでしょう。
中国南方航空のチェックインカウンターは、エコノミークラスは帰国の中国人で長蛇の列。コロンボ経由の広州行きですが、コロンボが目的地の乗客はあまりいないようです。
幸いにもビジネスクラス側のカウンターは列も無くすぐにチェックイン完了。コロンボからはエミレーツに乗り継いで東京まで帰るのですが、別冊航空券であるにも関わらず、荷物はスルーで東京までチェックインしてもらえました。これでコロンボでは入国をせずに済みます。
チェックイン時に、ボーディングパスと一緒にラウンジへのインビテーションが渡されました。指定されたのはLeeli Lounge。
保安検査、出国審査は行列も無くスムーズに抜けて、免税店エリアへ。この空港の利用は観光客がほとんどなので、空港の規模にしては充実した品揃えです。
免税店エリアの物色もそこそこに、さっさとラウンジへ向かいます。マーレを発着する大抵のエアラインはここのラウンジを利用している様子で、中はそれなりに混雑していました。
ラウンジに滞在していた時間帯はちょうどワールドカップの試合中でした。ドイツの試合が行われており、ラウンジ内にいくつか置いてあるテレビでの前ではドイツ人観光客が大盛り上がり。
食事はホットミールが3種類とサラダ、サンドイッチ等の可も無く不可も無くといったラインナップ。その中で気になったのがこのJapanese Cheesecakeですが、どこかJapaneseなのか全く不明です。味はまだしも、こんなひどい見栄えのものをJapaneseと呼ばれてしまうのはちょっと・・・
搭乗ゲートは免税店やラウンジがあるフロアの1つ下。
搭乗開始予定時刻の少し後にゲートへ向かうと、中国系の航空会社にしては珍しくオンタイムで搭乗が始まっていました。
駐機位置が遠かったのか、徒歩ではなくバスでの搭乗。既にビジネス客用のバスは出発してしまった後だったので、エコノミー客用のバスで機体まで向かうことになってしまいますたが、そこまですし詰めにされることもなく一安心。
機材はA330-300。一般的には大型機材に括られる部類の機材ですので、中国人にとってモルディブが人気の旅行先であることが想像できます。
そういうわけで、シートも新型のものが装備されており、フルフラットになるタイプ。中国国際航空のシートとほぼ同じ仕様です。
2-2-2の配置なので、窓側を指定すると通路アクセスが無いのが難点ですが、コロンボまでの短距離であればそんなことも気になりません。
座席に着くとクルーがやってきて、跪いて足元にスリッパを置いてくれるという中国系エアライン特有のサービスはこの便でも同様。いつもこれはやり過ぎだと思うのですが、中国人の感覚的には喜ばれるのでしょう。
離陸前に機内が真っ暗になった後、着陸便を待つとのことで滑走路脇で少し待機となったのですが、その間に多くの中国人は座席をフルフラットに。そして驚いたことに、なんとそのまま離陸しました。この辺りの安全意識はやはり中国系キャリア。
この便の機内食は少し面白い仕組みで、この区間でサーブされるのはコロンボで降りる乗客のみ。広州まで行く乗客はコロンボ出発後にきちんとした夕食がサーブされるのでしょう。ここではサンドイッチの軽食のみで、ビーフかチキンからの選択でした。
食事が終わるともうコロンボ到着の寸前。
離陸時の出来事から想定できたことですが、着陸前には座席を戻すようにとのアナウンスはあったものの、見回るクルーもおらず当然中国人乗客達はアナウンスを完全無視で、そのまま着陸。降機時に撮ったのが以下の写真ですが、着陸時も本当にこのままの状態でした。ちょっと信じられません。
海外発航空券ユーザーの中では有名発券地の一つであるコロンボですが、個人的には今回初上陸。乗り継ぎ便のボーディングパスを受け取りに、かの有名なトランジットカウンターへと向かいました。