島での滞在初日となるこの日は、まずプラソレタエルユンケ"Plazoleta El Yunque"へ。サンフアンバウティスタから車で15分ほど内陸へ登って行ったところです。行きはマルセロが車で連れて行ってくれました。
Plazoletaとは小さな広場を意味するスペイン語。そして、El Yunqueとは背後に聳えるこの島の最高峰の山の名前です。その名の通り、山の麓に広がるキャンプ場のようなエリアで、木材の切り出しが行われているような雰囲気の場所。
第一次世界大戦において、この島のカンバーランド湾でドイツ艦とイギリス艦が交戦し、ドイツ艦は沈没しました。その後、乗組員だったHugo Weberというドイツ人が、ドイツに帰国せずに10年以上暮らしたのがこの場所とのこと。最終的には、第二次世界大戦時にラジオを所有していたことからナチのスパイと疑われ、強制帰国させられるという悲しい結末に終わったようです。
El Yunqueは見て分かる通りかなり専門的な技術が必要になるような山なので気軽に登頂はできませんが、このPlazoleta周辺であれば木道が整備されており、ぶらぶらと散策することが可能。
ここは、島の固有種であるJuan Fernandez Hummingbirdという種類のハチドリが観察しやすいことで有名。評判に違わず、歩き出すとすぐに見つかりました。この緑がかった色はメス。
こちらの茶色がオスです。
他の陸地からは遠く離れているため、鳥以外でも島の固有種が多く残存しており、見慣れない大きさや形状の植物が目立ちます。
木道は少しアップダウンがあるものの、山道に比べれば歩くのは簡単。
途中で突然に大きな葉の不思議な植物が現れたり、ただ歩いているだけでも飽きません。
木が生えていないところからは、海も見渡せます。
帰りは下り坂なので、車ではなく歩いて帰ることに。
一本道なので迷うことはありません。30分ほどで集落まで帰ってきました。
El Yunqueは集落からもよく見えます。
昼過ぎには宿に帰還。
この日は大晦日。夜のフィエスタに備えて午後は宿でゆっくり過ごしました。露天風呂の設備もあり、スタッフにお願いすればいつでも沸かしてもらえます。
空港近くの湾ほどではないですが、宿の前でもオタリアを見ることができました。
夜は23時過ぎに宿のバーカウンターに集まり、ピスコサワーを飲みながらカウントダウン。宿泊客だけではなく、マルセロ夫妻や彼らの友人達もあつまり賑やかな年越しになりました。
12時を過ぎたら、年越しメンバーで連れ立って、島唯一の喫茶店が1日限定で座席を取り払ってこしらえた即席のdiscotecaへ。後にも先にも島内でこれほどの人が集っているのを見ることはなかったほどの賑わいです。普段は静かな島の別の一面を垣間見られました。