ハノイへの帰路はバスではなく寝台列車を利用します。チケットはサパで滞在していた宿のレセプションにお願いして手配してもらいました。
鉄道駅は、サパの町から35km離れた中国国境の町ラオカイにあります。ラオカイまでは宿に手配してもらった送迎車で1時間ほどです。
ラオカイ駅は近代的な造り。電飾の派手派手しさに東南アジアを感じます。
ラオカイからハノイへの夜行列車は1日に数本出ていますが、それぞれの列車の中でも、各車両毎に別々の会社によって運営されており、選択肢自体は10社くらいある様子。今回宿で手配してもらったのはChapa Expressという会社のチケットです。駅にはChapa Loungeという専用のラウンジも設置されています。
ラウンジといっても空港のラウンジとは違い、飲み物も食べ物も全て有料。専用待合室といったところです。
シャワーは無料で使えます。サパでの日帰りトレッキングで汗をかいていたので、これは助かりました。
ラウンジ内で、宿で受け取った引換証をチケットと交換。
座席番号は手書きです。
ラウンジ内の食事は値段が高い割にパスタやピザ等の洋食ばかりだったので、駅前のレストランで適当に夕食。Fantaと違いSpriteは世界標準のパッケージのようです。
出発時刻が近付くとラウンジ内に乗車開始のアナウンスが流れ、全員一斉に乗車。今までに乗った寝台列車に比べると狭めの通路設計で、大きいバックパックの欧米人旅行客は四苦八苦しているようでした。
4人個室です。今回同室となったのはタイ人の3人家族でしたが、英語があまり得意ではないようでコミュニケーションはそこまで取れず終い。
アサインされたのは上段。相当背が高くない限り、足を伸ばして寝るには十分な広さです。各席には水のボトル、スナック菓子、歯ブラシも常備されており備品は十分ですが、なぜか真夜中に冷房が数時間止まり、その間コンパートメントは蒸し風呂状態であまり眠れませんでした。
ラオカイを定刻の21:10に出発し、ハノイに到着したのは朝5:30。
寝台列車で多くの人が到着することを見越し、ハノイ駅の出口はタクシーやバイタクのドライバーでごった返しています。
早朝ということもあり、外国人だとボラれそうな予感がしたので、駅から50mほど離れたところでUberを拾ってホアンキエム湖へ。スマホが普及して旅行もしやすくなったものです。
空港へ直行するには少し時間が早かったので、ホアンキエム湖の周辺をぶらぶら。
まだ朝も早いのですが、湖畔では体操をしているおばちゃん集団やランニングをする人たちが大勢。ベトナム人の朝は早いようです。
ソ連を彷彿とさせる彫像です。
朝からバドミントンに興じる人も。運動好きなのは国民性でしょうか。
空港に向かう前に、ロンプラ一押しの食堂で朝食を。
朝しかオープンしていない、ブンリュウクア (Bun Rieu Cua)という麺料理の専門店です。ホアンキエム湖からほど近い、Hang Tre通りに店を構えています。
ブンリュウクアとは、カニで出汁を取ったスープに、牛肉やトマトが入った麺料理のこと。ハノイの名物料理とのこと。初めて目にする料理ですが、カニの出汁がしっかりと出ていて最高の味です。朝食限定なのがもったいないくらい。