出国審査を済ませたらラウンジへ。
あまり広くはありませんが、利用客も少ないのでそんなに狭苦しい印象は受けません。
食事類のラインナップは以前に利用したシェンゲン域内線ラウンジとほとんど変わらず、ホットミールはスクランブルエッグのみという寂しい状況でしたが、違いといえばこの掲示があったことでしょうか。わざわざレセプションへ出向いてまでカップヌードルを欲しいとは思いませんが、中国語で記載がされているあたりが示唆に富んでいます。
雑誌は韓国語、中国語、ロシア語の用意がある一方で日本語が全く無いのは少し残念。2018年から成田への直行便が再開されれば日本語雑誌も戻ってくることでしょう。
眺めはいいラウンジです。奥にオーストリア航空の機材が並ぶ一方で、手前に駐機しているのはイスラエルのエルアル。
搭乗時刻が近づきゲートへ。ちょうどチャイナエアラインの台北行きも出発が間近だったようで、カイロ行きのゲートへ向かおうとすると台北行きのゲートを指差した係員にあなたはこっち!と誤誘導されそうになりました。
係員に台北行きの乗客ではないことを告げ、カイロ行きのゲートへ。このターミナルは各ゲート前でセキュリティチェックを受ける方式でした。前回はそうではなかったので、シェンゲン域内/域外で違いがあるのかもしれません。
セキュリティチェック後は大混雑で、座る場所もありません。搭乗時刻ギリギリまでラウンジにいて正解でした。ちょうど優先搭乗が始まったタイミングだったので、ゲートに殺到するエジプト人をすり抜けて搭乗。
機材はA321。ビジネスクラスは前方2列のみでしたが満席。エコノミークラスもかなりの搭乗率でした。エジプト人が大半でしたがクルーとはドイツ語で話す人も多かったので、移民の里帰りという感じでしょう。
着席後、エジプト人の乗客が「機内に蜂がいる!」と騒ぎ始めたのですが、経験の長そうな女性クルーがティッシュペーパーを片手に落ち着いて捕獲。ベテランクルーはやはり頼りになります。
隣に駐機していたのが例のチャイナエアライン台北行き。最新鋭のA350です。
台湾の機材なのになぜ"mikado"?と不思議に思っていたのですが、調べてみたところSyrmaticus mikado = ミカドキジという台湾固有のキジの名前だそうです。
離陸。
この路線ではメニューが配布されました。メインはインドカレーかパスタの2択です。
最初はナッツがサーブされました。
続いて前菜とメインが一緒に。なぜかメニューには載っていなかったチーズも出てきます。メインはインドカレーにしましたが、パイナップルが入っているのが斬新。インド人にしてみれば失笑ものかもしれません。
こういう座席の場合、真ん中の座席のテーブルがドリンク置き場になります。
食後はデザート。ここまで三角形の食器が使われており、統一感は完璧です。
外を見るとバルカン半島上空を飛行中。よく晴れ渡っています。
そのままエーゲ海へ。こちらはリムノス島。
キオス島。すぐ向こう側の陸地は島ではなく、トルコの本土から飛び出している半島です。これだけトルコとギリシャが近ければ、難民がボートで渡ろうという気になるのもわかります。
地中海を越えてエジプトへ。
カイロが近づいてきました。1,000万人近くの人口を擁する、アラブ世界最大の都市です。
アラブの春の重要な舞台になったタハリール広場もよく見えます。
カイロ上空を大きく旋回しながら降下。
カイロ空港に到着。この後はエミレーツに乗り継ぎです。