Out of Office サラリーマン週末旅行記録

とあるサラリーマンの週末旅行記&搭乗記。2022年より米国在住。

4日目:バンジュル町歩き

この日は移動だけで1日が終わるかと思っていたのですが、想定以上に早く到着できたため、首都のバンジュルに行ってみることにしました。

私が滞在しているセレクンダを商業の中心とすれば、バンジュルは議会や政府機関等が集まる政治の中心といったところ。2つの町は10km程度しか離れておらず、乗り合いバスで15分あれば行き来できる距離ですが、バンジュルに入る直前の橋には検問があり、外国人はパスポートの提示を求められます。西アフリカのことなので、もしパスポートを持たずに気軽に移動しようとすると、面倒なことに巻き込まれるかもしれません。

バンジュル市街への入り口にある立派な門は、1994年7月22日に起こった軍事クーデターを記念して建造されたもので、Arch 22と呼ばれています。その軍事クーデターで大統領に就任して以来、20年以上独裁政権を敷いていたジャメ氏が今年1月に大統領選で敗北し亡命を強いられたため、今後は呼び名も変わるかもしれません。

呼び名はなんにせよ、この町随一のランドマークであることは間違いないでしょう。

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50ダラシ(約120円)の入場料を払えば上に登ることが出来ます。こちらは町の外側。左奥に建つ白い大きな建物が国民議会です。

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こちらが市街側。奥の港湾部分にはクレーンがたくさん並び、それなりに賑わっている様子。

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この門、エレベーターも設置されているのですが、メンテナンスが全くされておらず、残念ながらこの有様。

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階段も途中に電灯や窓はなく、スマートフォンなどの携帯照明は必須です。

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そのまま町の中心部へ向かって歩いて行きます。

大人と違い、子供達はカメラに写ることを全く嫌がりません。むしろ興味津々という感じで寄ってきてくれるので、いい暇つぶしになります。みんないい顔。

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ガンビアは旧イギリス領なので公用語は英語なのですが、これくらいの年齢の子供たちは全く英語を話しません。やはりあくまで日常生活は現地語が主流で、英語は学校教育で習得していくということなのでしょう。

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ガンビア大学。海外旅行中に大学を見かけるとキャンパスをぶらぶら歩きたくなるのですが、ここは入れる雰囲気ではありませんでした。

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 この辺りが中心部なのですが、ほとんど人がいません。

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バンジュルの観光名所の一つ、アルバートマーケット。中に入ろうとすると、ゲート付近に待機している観光客の金目当ての現地人がハローマイフレンド!と言いながら寄ってきたのですが、その手口がガイドブックに書いてあるやり方そのままでした。

1) まず一人の自称ガイドが近づいてきて観光客にしつこく話しかけ勝手に案内を始めます。

2) 観光客が無視したり追い払おうとすると自称ガイドは急にキレだし、人種差別云々と騒ぎ出します。

3) そこにタイミングよくもう一人の自称警備員が現れ、キレている自称ガイドを一喝して追い払った上で、観光客に不快な思いをさせたことを謝り、自分のIDカードを見せた上で、お詫びに自分が市場を案内すると言ってきます。

このやり方で、観光客の信頼感を得てお土産を売りつけやすくしているのでしょう。私は事前にガイドブックで予習をしていたので特に問題なくやり過ごせましたが、それでもいきなりキレられると不快な気分になります。特段個性のあるマーケットというわけでもないので、さっさと後にしました。

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気分転換も兼ねて、町の食堂で休憩。ガンビアではどこの食堂でもシュワルマやケバブが置いてあり、食文化は中東の影響を色濃く受けているようです。

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その後、国立博物館へ立ち寄りましたが、残念ながら16時で閉館。何が展示されているか興味本位で覗いてみたかったのですが、もう17時近かったので今回は諦めます。

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町中にはエボラ感染を注意するポスター。2014年の大流行時もガンビア自体は感染エリアではなかったはずですが、近隣諸国があのような状況では、気が気ではなかったことでしょう。

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暗くなる前にセレクンダへ戻ります。首都とはいえ人口は3万人の小さな町で、半日もあれば一周出来てしまう程度の大きさでした。