今日はソマリランド唯一の観光資源、古代人の壁画で有名なLaas Geelに行ってみます。
まずはホテルで宿泊代に込みの朝食。もっと強烈なメニューもありましたが、これくらいなら問題なく食べられます。
朝8時にオリエンタルホテルに集合という約束だったのですが、ドライバーも護衛の兵士も5分前には来ていました。さすがせっかちなソマリ人。
Laas Geelまでは車で2時間弱。港町ベルベラへと続く道をひたすら走ります。ベルベラの先は海賊国家プントランドの方へ続いているためか、ところどころに検問あり。その気になればすぐ突破されそうですが。
ベルベラの港は、海に面していない隣国エチオピアの主要な輸出港の1つとして機能しており、ソマリランドの主要な外貨収入源になっているとのこと。そのため、大型トラックも問題なく通行できるようきれいに舗装されており快適です。
この看板が見えたら、幹線道路を逸れてダートを15分ほど走ります。ダートの途中でどこからともなく人が現れ、入場料25ドル(高い!)を徴収されました。
そして10時前にLaas Geel到着。一応小さなビジターセンターのようなものがあり、英語で説明書きがされています。
場所はこのあたり。
そして、壁画がこちら。
ロンプラ情報では、約5,000年前のものらしいのですが、何の手当てもされず野ざらしのままということを考えると、かなり良い保存状態です。
周囲は完全な荒野で、壁画が描かれている洞窟の上に登ると周りを360度見渡せます。
今回雇った護衛の兵士。外国人がLaas Geelに来るときは護衛を付けるのが必須となっているようですが、ソマリランド2大都市のハルゲイサとベルベラの中間にあり、危ないような地域ではないので、雇用作りという意味合いが多いんでしょう。世界100カ国を旅行したといえども、個人で兵士を雇ったのは今回が初めてです。
周りにはラクダがいましたが、野生ではなく家畜とのことでした。特にストラップ等はついておらず、どうやって持ち主を見分けるのかは不明です。
このカメは野生です。カメって海沿いに生息しているイメージでしたが、乾燥した大地でも生きられるんですね。
一通りLaas Geelの周りを楽しんだら、来た道をハルゲイサへ戻ります。帰ってきたのは2時過ぎ、オリエンタルホテルで昼食をとります。
アフリカンスタンダード、のびきったパスタ。
その後はまた町をぶらぶら。
数年前に流行ったソマリランドの本を読んだ人ならわかる、Horn Cable TV。ワイヤップさんもこの中にいるのか?
ソマリランドは世界のどこにも認められていない所謂自称独立国家ですが、下手なアフリカの崩壊国家よりはよほどマトモな国として機能している不思議なところでした。観光資源はほとんどなく、正直2日もいれば十分という感じでしたが、政情不安定な地域でいかに平和国家を体現したかということを肌で感じるのは興味深いものです。
明日は飛行機でジブチへ飛びます。