ゴールデンウィークの旅行先は東アフリカのソマリランドとジブチ。まずはドバイ経由でソマリランドの首都ハルゲイサへ飛びました。
ドバイからの航空会社は、日本では決してお目にかかれないであろうJubba Airways。ドバイからソマリランド経由でソマリアの首都モガディシュまでA320で週数便運航しています。寝過ごしてソマリランドで降り損ねたら大変なことに。
ビジネスがエコノミーの3割増しくらいの値段で販売されていたので、物は試しとビジネスチケットを購入。ビジネスは2列8席、アメリカ国内線のファーストと同じくらいのシートピッチで可もなく不可もなく。機内食はこちらです。
ドバイから3時間ほどでハルゲイサ空港に到着。ほとんどの乗客はそのままモガディシュまで行くようで、ここで降りたのは1割くらい。
ここでソマリランドのビザ情報を少し。
少しまでは空路入国の場合は空港でアライバルビザを取得できたようですが、2016年5月現在、公式には空港でのアライバルビザ発給は行っておらず、ソマリランド到着前に事前手配する必要があります。
陸路で入国する場合は、近隣国のジブチ、エチオピアで比較的簡単にビザが取得できるようなのですが、少し問題なのは今回の私のように空路で直接ソマリランドに入国するケース。
この場合、宿泊予定のホテルに事前に連絡を取りパスポートコピー等を送付して、現地のイミグレーションオフィスから"Entry Permit"なる書類をアレンジしてもらう必要があります。アレンジ代の相場は50ドル前後ですが、事前に国際送金を求められるケースが多いようです。
私の場合は、予約をしたホテルにメールで確認したところビザアレンジサービスはやっておらず、イチかバチかアライバル取得に懸けてみようと思っていました。
ところが、渡航の10日ほど前に空港送迎のお願いのために再度ホテルにメールを送ると、送迎のドライバーがビザアレンジも代行出来るようだとのこと。しかもアレンジ代は5ドル、空港到着時にドライバーに直接払えばいいと言っています。相場に比べて安すぎて信じられませんでしたが、パスポートコピーを送って数日で無事Entry PermitのPDFが届きました。
このPDFが届けばもう安心です。入国当日は入国審査官の元にEntry Permitの原本が届いているはずですので、パスポート情報とEntry Permitの情報を照合し、問題がなければ入国税60ドルを払って入国完了です。
空港を出ると、ビザアレンジを請け負ってくれたドライバーが約束通り待っていました。送迎代は20ドルで、空港で探せば15ドルが相場なことを考えると少し高いものの、ビザ手数料やせっかちなソマリ人との交渉のことも考えれば問題ない金額です。
泊まったのはこちらのDAMAL HOTEL。ソマリランドでは屈指の高級ホテルにもかかわらず、1泊シングル朝食込みで45ドルです。エアコン、テレビ、Wi-Fiも完備で文句なし。
部屋からの眺めはこんな感じ。有名な戦闘機のモニュメントがすぐ下に見える通り、町の中心に位置しているのでどこに行くにも便利な立地です。
少しホテルで休憩した後は町歩きへ。
まずはホテルの下にあるMiG戦闘機のモニュメント。ソマリアとの内戦時に撃ち落としたソマリア政府軍の爆撃機を記念に飾っているようです。
土台の部分には結構生々しい絵。
そのまま歩いて市場の方へ。
事前情報通り、ソマリ人は自己主張が激しく、アジア人が珍しいこともあって、歩いていると1分に数回はチャイナ!ジャパン!と声をかけられ、「俺の写真を撮れ」と言ってきます。
この男性が手に持っているのが、ソマリアやイエメンでもよく流通しているカートという葉っぱ。覚醒作用があるらしく、道端のあちらこちらで男たちがたむろして噛んでいます。イエメンでは頰に葉を詰め込んで、エキスだけ搾り取って滓を吐き出していたのだが、ここでは全部食べてしまっていました。
ソマリ人はアラブの血が入っているのか、アフリカの他の地域の黒人に比べ顔つきがシャープ。あまり写真は撮れなかったものの、アフリカで一番女性が美しい民族と言われるのもわかる気がします。
また、よく目につくのが日本の中古車。欧州や中韓のメーカーはほぼ皆無で、車といえばほぼ日本車でした。これらの車は私のフライト経路と同様、ドバイ経由で日本まで送られてくるようです。
その後、こちらのバックパッカー御用達・Oriental Hotelで明日のLaas Geel行きの車をアレンジ。他に車をシェアできるような観光客もいなかったので、1人で車をチャーターすることとなり、ドライバーと護衛の兵士付きで100ドルでした。
そのままOriental Hotelで夕食。左は羊の煮込み、右は羊ピラフです。羊が苦手な人にはソマリランドはきつそうです。
明日はソマリランド随一(唯一?)の観光名所、Laas Geelです。