Out of Office サラリーマン週末旅行記録

とあるサラリーマンの週末旅行記&搭乗記。2022年より米国在住。

1日目:JAL JL229 羽田〜関空 エコノミー

久しぶりの国内線で出発なので、羽田空港の第1ターミナルへ。成田と逆でわかりづらいですが、羽田ではJALがT1、ANAがT2です。

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関空行きの最終便は21:10発。20時前に空港に着きましたが、国内線だとこの時間帯は既に閑散としています。

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国際線乗り継ぎ用カウンターでチェックイン。JALスリランカ航空を組み合わせた、羽田⇒関空バンコクコロンボ⇒チェンナイという旅程だったので、ボーディングパスは4枚にもなりました。

ちなみに、ボーディングパスを発券するだけで、スタッフ5人がかりであーでもないこーでもないとコンピューターをいじりながら、20分もの時間を要しました。いくら複雑な旅程とはいえ、JALスタッフの能力の低さを感じずにはいられません。JALは愛想の良い接客なら満点だと思いますが、それ以前に航空会社としての基本的なところはしっかり押さえてもらいたいものです。

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チェックイン後は、ここを通ってラウンジへ直行。滅多に使わない国内線ですが、この導線は便利です。

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羽田のダイヤモンド・プレミアラウンジには、国内線にもかかわらずシャワールームがあるのが良いところ。これから向かう関空では、逆に国際線サクララウンジでもシャワーが無いので、ここでシャワーを浴びておけるのはかなり助かります。

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シャワー後はラウンジで軽く腹ごしらえ。カレーパン、おにぎり、スープと、前回利用時とほぼ変わりのないラインナップです。

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この日の出発ゲートは23番。ゲートに着くと既に優先搭乗は終了していました。

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機材がB737-800の単通路機なので、やはりボーディングブリッジで渋滞発生。

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エコノミークラスですが、非常口後ろの多少スペースが広い席を確保。この席に座ると、手荷物は全て頭上の棚に上げないといけないのが少々面倒ですが、国内線の距離であれば大した問題にはなりません。

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週末前の最終便ということもあって、満席のフライトです。離陸後はいつの間にか寝落ちしてしまいました。

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関空に到着。SkytraxでWorld's Best Airport for Baggage Deliveryに5年連続で選ばれているとは知りませんでした。Skytraxの信頼性が云々という話はありますが、成田や羽田を差し置いての首位は誇れる実績でしょう。

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関空には国際線乗り継ぎ用の導線は無いので、一度出口から一般エリアへ。その後エスカレーターを上がって国際線のチェックインカウンターが並ぶ出発ロビーへと向かいます。

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2020年1月 西アフリカ旅行 まとめ

年に1度は訪れているアフリカ。今回は貧しい国がひしめくアフリカの中でも、とりわけ最貧国に分類されている3カ国のリベリアシエラレオネギニアを訪れました。日本でも知名度の低い国々ですが、2014年のエボラ出血熱大流行の震源地ということで、名前はそれなりに知られているかもしれません。

エボラ出血熱以外でも、それぞれの国で長く続いた内戦や腐敗した政治など、負のイメージばかりが先行する3カ国ですが、今やエボラも内戦も過去のもの。

政治腐敗については、今でもこうした国々の発展を妨げる大きな弊害であることは事実ですが、今回の旅行中には警官や国境職員等に賄賂を払わされるようなシーンは一度も無く(要求される場面はいくつかありましたが。)、少なくとも旅行者にとっては幾分か状況は改善されています。

こうした国々に長く滞在したいかと問われると考えものですが、短期間に訪れる分には、事前に想像していたよりも旅行障壁は随分と低くなっていることを実感出来ました。

 

【フライト】

いつも贔屓にしているワンワールドはアフリカに弱いので、今回の旅行では往復共に初めて搭乗する航空会社を利用。往路はエチオピア航空(ET)、復路はエールフランス(AF)でした。

ETは、遅延もありアディスアベバでの乗り継ぎが45分となったにも関わらず、到着便の機体から出発便も機体までダイレクトにバスで移動するスムーズなフローは見事なものでした。アディスアベバのラウンジが使えなかったのが残念ですが、今後もETを使う機会はあるはずなのでその時までお預け。

AFは、さすがフランスの航空会社らしく機内食に力を入れていることが感じられました。機材は当たり外れがありますが、パリから羽田の区間は新型シートが採用されており快適。また、ヨーロッパからの帰国便で現地を深夜発・日本に夕方着というフライトの利用は久しぶりでしたが、食後に自然に眠りに就けるので体内時計の調整もしやすく、随分楽でした。

 

旅行記

2020年1月 西アフリカ旅行 ビザ取得編(リベリア・シエラレオネ・ギニア)

1日目:エチオピア航空 ET673 成田〜仁川 ビジネス

2日目:エチオピア航空 ET673 仁川〜アディスアベバ ビジネス

2日目:エチオピア航空 ET921 アディスアベバ〜アクラ ビジネス

2日目:ASKY航空 KP20 アクラ〜モンロビア エコノミー

3日目:モンロビア町歩き 廃墟巡り、外国人居住区

4~5日目:リベリア〜シエラレオネ 陸路国境越え

5~6日目:フリータウン滞在 (1) 市内観光

6~7日目:フリータウン滞在 (2) タクガマ・チンパンジー保護区

7日目:エールフランス AF596 フリータウン〜コナクリ プレミアムエコノミー

8日目:コナクリ滞在 (1) 市内観光

9日目:コナクリ滞在 (2) ロス諸島・カッサ島

9日目:エールフランス AF596 コナクリ〜パリ(CDG) ビジネス

10日目:エールフランス AF1228 パリ(CDG)〜ボローニャ ビジネス

11日目:エールフランス AF1313 ミラノ(LIN)〜パリ(CDG) ビジネス

11日目:エールフランス AF274 パリ(CDG)〜羽田 ビジネス

 

 

11日目:エールフランス AF274 パリ(CDG)〜羽田 ビジネス

ターミナル2Eの乗り継ぎ用出国審査は人がほとんどおらず、あっという間に通過。75分の乗り継ぎでしたが、余裕で出発フロアに到着しました。

搭乗開始まで一息つこうかと、とりあえずエールフランスのラウンジへ。

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ところが、入り口からこのような混雑。内部は座る椅子が見当たらないほどの大混雑でした。

スタッフによる清掃も間に合っていないのか、使い終えた皿や食べ残しが数々のテーブルに放置されていたり、地下に位置するので天井も低く息苦しかったりと、良いところが全くないラウンジだったので、早々に退散。エールフランスハブ空港ということで期待していただけに、かなりガッカリでした。

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ということで、ゲート前のベンチで待機。こちらの方がよっぽど人口密度も低く快適です。

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搭乗開始。乗客は日本人が大半のところ、スカイチームなのでJGCSFCの影響も無いはずですが、優先搭乗客がかなり多かったのには驚きました。意外とスカイチームのエリートステータスを持つ日本人も多いのでしょうか。

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ちなみに、この便でも搭乗開始と言っておきながら、ゲート通過後には通路で機内準備が整うのを待つはめに。パリ発のエールフランス便は今回の旅行で2便乗りましたが、どちらもこのような待ち時間があったので、CDGでは機内準備が整わずとも搭乗開始のアナウンスをするのは普通の運用なのかもしれません。

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通路で10分以上待たされた後、ようやく機内へ。数日前に乗った便と違い、この便のシートは逆ヘリンボーン型の最新式です。機材もB777-300ERとかなり大型のものを使っており、エールフランスにとっての羽田線の重要性が感じられます。

座席にはハンガー、スリッパ、ブランケットが事前に配置されていました。ハンガーは自分でジャケットを掛けておけば、クルーが離陸前に回収してくれます。

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足元は広々。あとはフルフラットにした時に敷くようなマットレスがあれば言うことなしなのですが。

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モニターは枠が大きいせいで、画面は少し小さめ。

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今回の席はビジネスクラスの最前列だったので、すぐ前方はファーストクラス。離陸前はカーテンが開いていたので、自席から覗き見ることが出来ました。エールフランスのファーストにも一度は乗ってみたいですが、特典での発券はハードルが高すぎます。

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座席に着くと、まずはアメニティポーチと免税品冊子の配布。

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続いてウェルカムドリンク。シャンパンもありましたが、なぜかオレンジジュースを取ったようです。

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エールフランスの安全ビデオはモデル5人が出演。黒人やアジア人も含めて人種間の配慮はしっかりと為されている一方、性別は5人とも当然女性、というのがいかにもフランス的な気がしました。

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機内食メニュー。パリを23:20発というフライトなので、1食目は軽めかとも思いましたが、どうやら離陸後にはしっかりとした夕食が出てきます。そして羽田へは19:20着なのですが、到着前の食事は"朝食"。

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ワインはシャンパン1種と白赤が各2種。フランスの航空会社だからと言って、特段ワインのセレクションが充実しているわけではありませんでした。

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離陸後、水平飛行に入ると機内食サービスのスタート。まずは以前の便でも気に入ったチーズビスケットとOTSUMAMIが配られます。

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今回は食に乏しい西アフリカを中心とした旅行だったので、せっかくのパリ発のエールフランス便にも関わらず和食を選んでしまいました。和食はチーズ、デザートが付かないため、代わりということで前菜と一緒にチョコレートが配られます。

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和食のメインは豚の角煮。前菜を含めても、白米と漬物以外はハズレも無く、外国の航空会社にしては頑張っている和食です。少なくともBAよりは随分まともでした。

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その後、本来和食をオーダーした人には付いていないはずのデザートですが、数が余っていたのか、クルーの方にぜひどうぞ、と言われたのでありがたくもらいました。緑茶と一緒にもらってこれで食事終了。

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片付けまで済んだのはエストニア上空あたりでした。羽田まではまだ9時間というあたり。

東京時間だと朝の10時ですが、パリ時間だと既に深夜2時なのでここらで就寝。

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5時間ほど寝て東シベリア上空で起床。ギャレーの方へ向かうと、このような小さなカウンターが用意されており、カップヌードルやキッシュが置いてありました。キッシュは見本が置いてあり、実際はクルーに頼むと温めたものを持ってきてくれるようです。

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目覚めた後は映画を見て過ごします。ペルーのコメディ映画を見ていたのですが、じゃんけんをするシーンで、スペイン語でもJan-ken-pon!と言うのは知りませんでした。後で調べたところ、ペルーでは日系移民の影響で日本語がそのまま広まったようです。

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羽田まで残り2時間弱という辺りで、到着前の朝食のサービスが開始。

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ヨーロッパでも大陸側の航空会社らしく、朝食はかなりあっさり。朝からヘビーなイングリッシュブレックファストを出してくるBAとは対照的です。

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定刻より少し早い19時頃に羽田に到着。この時間帯の到着便は少ないのか、珍しく混雑に遭遇せずに入国審査までたどり着くことが出来ました。

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11日目:エールフランス AF1313 ミラノ(LIN)〜パリ(CDG) ビジネス

イタリアでの1泊2日の滞在は、現地在住の友人に会った程度で大した観光もしていないので省略。

年末年始の休暇も終わりに近づき、日本への帰路に就くためリナーテ空港にやって来ました。

ミラノの玄関口として長距離便が数多く発着しているマルペンサ空港と違い、このリナーテ空港は欧州域内便に限った運用をしているため、こじんまりとした雰囲気。ターミナルの建物も天井が低く、ずいぶん古い印象です。

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エールフランスのチェックインカウンターは並んでいる人も少なく、すぐにチェックイン完了。当然パリから羽田への乗り継ぎ便までスルーでチェックイン可能でした。

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チェックインカウンターで、保安検査はファストトラックがあるとの案内がありました。探してみると、工事中のエリアの裏にひっそりと。まあ、一般レーンでも大した混雑は無かったので支障なさそうでしたが。

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ラウンジは、同じスカイチームメンバーのアリタリア航空が運営するCASA ALITALIA。ゲート前のエリアの2階部分にあります。

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このラウンジは昨年にリニューアルオープンしたばかり。床面積は小さいですが、見通しが良いせいかあまりぎゅうぎゅう詰めにされている感はありません。

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ミール類は欧州域内便のみと思えば十分な内容。アルコールやお茶・コーヒー等のホットドリンクは、ビュッフェコーナーの後ろにあるバーカウンターで注文する形式でした。

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搭乗便のゲートはラウンジからは少し遠く、スタッフ用かと思わせるような裏道風の通路を通り抜けた先です。

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辿り着いてみると、バスゲートでした。左右のカウンターで優先レーンと一般レーンをそれぞれ捌いていますが、優先レーンの乗客が1人何かに引っかかってしまい全く進まず。

かと言って優先レーンに並んでいる客を一般レーンに回して先に通すというような配慮も皆無な国民性なので、仕方なく一般レーンに自ら並び直しました。

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並び直しのせいで1台目の優先バスも逃してしまい、2台目のバスで向かいます。2台目のバスは最終搭乗者が現れるまで出発を待つのですが、その間ドアがずっと開きっぱなしなので、凍える中を待つ羽目に。

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この便も昨日のボローニャ線と同じA319。エールフランスのヨーロッパ線の中では主要路線の一つでしょうからもう少し大きい機材を使っても良い気もしますが、意外と小ぶりな機材でした。

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ただしビジネスクラスの設定は5列・20席と、1列・4席だったボローニャ線よりはかなりビジネスヘビー。この便の搭乗するビジネス客は私を含め4人しかいませんでしたが、きっとパリからミラノに来る便がかなり埋まっていたのでしょう。

座席には昨日と同じくボトル水とおしぼりがプリセット。

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ミラノの街灯りを横目に離陸。

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この便も機内食は選択肢無しの1択のみでした。こうした軽い内容でもチーズを欠かさないあたりはさすがエールフランス

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食後にお茶を頼むと、しっかり陶器のカップでサーブしてくれました。しかもティーバッグ受けの紙コップ付き。

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到着前には、私を含むパリでの乗り継ぎ時間が短い乗客に対して、口頭での出発ゲートの確認と、このようなターミナルマップの配布がありました。今回の乗り継ぎは75分なので、確かにあまり余裕がありません。昨日朝のCDGでの乗り継ぎは85分あったにも関わらず、ロストバゲッジに遭っているので尚更。

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定刻が22:05着のところ、少し早着し21:50には降機出来ました。クルーも、これなら乗り継ぎは余裕ね、と太鼓判。聞いてみたところ、羽田への乗り継ぎは私しかいないそうでした。

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妙に宇宙基地感のあるターミナルを、再び小走りで次のゲートへと向かいます。

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10日目:エールフランス AF1228 パリ(CDG)〜ボローニャ ビジネス

シャルルドゴール空港での乗り継ぎは約10年ぶり。今回はターミナル2Eから2Fへの移動です。この空港は動線が複雑でわかりづらいイメージがあったのですが、標識はしっかりしていました。

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長い通路をひたすら先へ。前の便の到着時刻(6:30)からこの便の搭乗終了時刻(7:35)まで約1時間しかないので、小走り気味に先を急ぎます。

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朝だからかイミグレにほとんど列が無かったおかげもあり、6:45にはターミナル2Eに到着しました。これならラウンジに寄る余裕も十分あります。

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このターミナル2Eのエールフランスラウンジは、ゲートより1つ下の階にあり天井が低く閉塞感のあるデザイン。EU域内線用なので、あまり長居することを想定していないのでしょう。それでも長距離便からの乗り継ぎ客向けか、シャワー設備はきちんとあるようでした。

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ミール類は典型的なヨーロッパ風の朝食。

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お茶はティーバッグの種類がかなり豊富で、日本茶までありました。欧米文化圏ではGreen Teaと言ってもミント系のお茶や中国茶が多い中、日本茶を置いてあるのは珍しい気がします。

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搭乗時刻前にゲートへ。エールフランスも最近流行りのグループ番号順での搭乗を行なっているようです。

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今回はビジネスクラスなので、グループ1で搭乗。ガラス張りのボーディングブリッジです。

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搭乗開始でゲートは通過したものの、機内準備が終わっていないとのことで、ブリッジの途中で待機。イベリア航空で何度か経験はありますが、他のキャリアでもこういう運用をしているところがあったとは。

そもそも、折り返し便ならまだしも、朝一の便なのに機内準備が終わっていないというのはどういうこと?という気もします。エールフランスはよほど計画性の無いエアラインなのだろうという印象です。

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5分ほど待たされてからやっと機内へ。A319で、ビジネスクラスも欧州あるあるのエコノミーと同じシートです。ボローニャ線は需要が少ないのか、ビジネス設定は最前列1列のみで、乗客も私ともう1名だけでした。

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座席にはあらかじめボトル水とおしぼりがセット。

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離陸したのは朝8時過ぎ。この時刻でもまだ暗いのが、欧州の冬なのです。

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上空に出ると、やっと夜明け。

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水平飛行に入るとすぐに朝食が配られました。メニューも選択肢もありませんが、1時間半程度の短距離便なのでそんなものでしょう。皿の右側の黒いものは、キュウリやクリームチーズが挟まったサンドイッチのようなものでした。

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食事が終わり、アルプスを越える頃にはもう周囲も明るくなっています。写真では小さくてわかりづらいですが、マッターホルンなども見え、なかなか見応えのある景色でした。

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アルプスを越えたらもう北イタリア。眼下にはマッジョーレ湖コモ湖が見えます。

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そのまま降下して行き、ボローニャに到着。もう少し大きい規模の空港を想定していましたが、かなりこじんまりとした一地方空港といった佇まいです。

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ボーディングブリッジも何基か空いていましたが、エールフランス便はバスゲート利用。アフリカを出て以来完全な外気に触れるのは初めてなので、イタリアとはいえヨーロッパの冬の寒さが身に沁みます。

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そして残念なことに、ここで荷物のロストが発覚。やはりパリで乗り継ぎ時間が1時間程度というのは、乗客は乗り継げても預け荷物は厳しいことが明らかになりました。

イタリア滞在は一晩のみで明日には日本に向けて旅立ってしまうので、荷物は日本の自宅まで送ってもらうように手配をかけてもらいます。(帰国後、無事に受け取ることができました。)

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9日目:エールフランス AF596 コナクリ〜パリ(CDG) ビジネス

到着時と同様に、宿の送迎車にお願いして再び空港へ。夕方から夜にかけての時間帯は交通渋滞がひどいという話を聞いていたので早めに空港へと向かったのですが、思ったほどでもなく30分ほどで空港まで着きました。

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コナクリの空港は、駐車場と空港ターミナルが少し離れていて歩道橋で結ばれており、車で送ってもらえるのは、駐車場にあるMeeting Pointまで。

ここからターミナルへと向かう歩道橋が少し厄介で、100mもないような一本道にも関わらず警官のチェックポイントが3ヶ所もあります。賄賂要求が酷いとの評判なので出来れば通りたくないところですが、出国したければ覚悟を決めるしかありません。

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各チェックポイントにいた警官とのやり取りは以下の通り。

1人目:「ボーディングパス?」⇒何を指しているのか不明。チェックイン前でボーディングパスなど持っていないので、印刷したe-ticketコピーを見せたらOK。

2人目:「ギニアフラン?」⇒ギニアフランは国外持出禁止なので、もし持っていれば巻き上げようという魂胆なのでしょう。きっぱりNoと言えばOK。

3人目:「コーヒー?」⇒コーヒーを飲む金が欲しいという要求のよう。少し粘られましたが、ここもきっぱりNoと言えばOK。

毎回パスポートを渡さなければならず、あまりこちらも強気には出られない(パスポートを返してもらえないと困る)のが難しかったですが、それでも前評判ほどの悪質なものではなく、賄賂支払いは無しで済みました。

歩道橋を無事突破してターミナル内に入れば、チェックイン自体はスムーズ。エールフランスは乗り継ぎ便まで含め1枚のボーディングパスに印刷される形式でした。スカイチームメンバーではないJALのエメラルドステータスまできちんと認識されているのは驚きです。

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チェックイン後も更に2ヶ所のチェックポイントがありましたが、これも無難に通過します。

それを通過したら、最後のラスボスは出国審査のイミグレオフィサー。今までの雑魚キャラとは違いストレートに「l'argent?」(フランス語で「お金」)と要求してくるあたり、やはり格が違います。しかも、フランス語がわからないフリをすると「モネ?」(多分moneyと言いたい)と、そこだけは英語。

こいつは難敵で、他に出国者がいないタイミングだったせいもあって、こちらがいくらとぼけてもなかなかスタンプを押してくれませんでしたが、最後までフランス語がわからない+モネ?が聞き取れないフリで押し問答をしていたら、何とか通過出来ました。

イミグレ後の保安検査は特段賄賂要求も無く、それを通過したらやっとラウンジに到着。ここまで来ればもう安心で、これ以降は賄賂要求はありませんでした。

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年が明けてもまだクリスマス気分のラウンジ。外に面した窓も無く狭苦しい雰囲気はありますが、利用者が少なくソファーも快適なので搭乗までの1時間ほどを過ごす分には問題ありません。

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飲み物は席に着くとスタッフがオーダーを取ってくれ一方で、食べ物はビュッフェ制。まあ、食指が動くようなものはほとんどありませんが。

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予想に反して、トイレはきちんと清掃が行き届いていて綺麗な状態。トイレのクリーンさは場所によって千差万別なので、意外と重要なポイントです。

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ラウンジ内にエールフランスの搭乗が始まったというアナウンスが流れたタイミングでゲートへ。アフリカから欧州へ向かう路線だからか、ボーディングブリッジの前では乗客全員に対して追加での手荷物検査がありました。

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今回搭乗するのは、2日前にフリータウンからコナクリまで乗った路線の続きの区間。当然機材も同じA340-300で、JOON塗装のままです。

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搭乗。JOONに一度払い下げられたような機材ということで、シートも古めでフルフラットにはなりません。JALのシェルフラットネオと似たような仕様です。

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座席に置いてあったアメニティポーチ。中身は歯ブラシ、アイマスクなど標準的なものがほとんどでしたが、メガネ拭きが入っていたのが特徴的でした。

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ウェルカムドリンク。フランスの航空会社ですから当然シャンパンでしょう。

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エールフランス機内では、フランス語の英語に対する優先が徹底されています。クルーの乗客への呼びかけが必ずMadameかMonsieurなのはまだしも、離陸時に機内食メニューを配る時に、明らかな英語話者に対してもわざわざフランス語のページを開いて渡してくるのは何かの嫌がらせかと思ってしまうほどです。

気を取り直して自分で英語のページを開き直すと、こんな内容。出発後に夕食、そして到着前には軽い朝食がサーブされます。

この便はコナクリ23:10発、パリ6:30着、フライト距離約2,800マイルと、日系のバンコク〜羽田の夜行便あたりとほぼ似た運航形態なんですが、日系は離陸後の食事はほぼ無しで、到着前に朝食をサーブするのとは対照的。

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無事にドアクローズされ、ゲートを離れます。なんだかんだとアフリカ旅行は緊張感があるので、これでやっとリラックス。

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離陸後は、フライト時間が約6時間と夜行便にしては短いこともあって、テキパキと食事サービスが始まります。まずは食事の準備がなされている間に、ドリンクとスナックの配布。このチーズ入りビスケットのようなスナックは日本では見かけませんが、なかなか美味しかったです。

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まずはスターター。左側はスモークサーモンですが、右側はフォアグラ。近年では動物愛護団体の標的になっているフォアグラですが、エールフランスではそんな事は何処吹く風ということでしょうか。

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続いてメイン。選択肢は4つあり、その中からホロホロ鳥(Guinea Fowl)を選びました。食事についてはさすがエールフランスというレベル。

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最後は緑茶で終了。高級食材であるフォアグラをスターターとしたり、ワンプレートではなく順番にサーブしたりと、エールフランスのプライドが垣間見える機内食でした。

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サーブが終わったのはモーリタニア上空あたり。昨年GWに旅行したアタールやシンゲッティといった地名が見えます。残り4時間半を切っているので、この後は座席を倒して就寝。

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クルーに起こされたのはもう着陸30分前。事前に朝食で起こすかどうかの確認はありませんでしたが、寝ている乗客は起こさないスタンスのようでした。まあ、この時間帯はなるべく長く寝ていたい乗客が大半でしょうから、良い判断かもしれません。

定刻でシャルルドゴール空港に到着。ボーディングブリッジの外気に、冬の欧州に着いたことを実感しました。

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9日目:コナクリ滞在 (2) ロス諸島・カッサ島

コナクリ滞在2日目は、市街地から船で30分ほどの距離にあるロス諸島へ。コナクリの喧騒とは打って変わって、ゆったりした雰囲気で綺麗なビーチがあることから、コナクリ在住のExpat達の週末の滞在先としても人気な場所だそうです。

まずは島への船が発着するブルビネ港(Port de Boulbinet)へ。手前側がロス諸島への船の発着所、奥側が魚市場になっています。

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港の周辺では、外国人を見ると「ロス諸島へ行くのか?」と声をかけプライベートボートへと誘導しようとする輩が何人もいます。値段を訊いたところ、500,000フラン(=約5,000円)と明らかにぼったくりなのでそれはスルーし、現地人の集まる方へ。

発着所はかなり混沌とした雰囲気でしたが、ロス諸島最大の島であるカッサ島へ向かう乗り合いボートを無事発見しました。運賃は5,000フラン(=約50円)。

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ボートから見る魚市場側。あちらの建物は日本政府の援助で建てられたものだそうです。

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よく見るとかなりの混雑ぶり。今回は訪れませんでしたが、市場内に足を踏み入れる場合はかなりの覚悟と注意が必要でしょう。

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オンボロボートに明らかに定員を超過する人数とかなりの量の物資を乗せているので、少し不安になりますが、船は順調に航行。外海を通るルートで揺れがそれなりにあるので、船酔いしやすい人は大変かもしれません。

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出発時はカッサ島のどこに向かう船なのかは不明だったのですが、辿り着いた場所をGPSで確認すると、北部のソロ(Soro)という集落でした。

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船が着いたら集落から子供たちも寄ってきて、村人総出で荷下ろし。食料品・飲料水・日用品など、この村での生活に必要なものは全てコナクリから運び込んでいるようでした。

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その後、船頭さんが20,000フラン(=約200円)追加で払えば、綺麗なビーチが広がるところまで船で連れて行ってくれるということでお願いすることに。

ソロの村から島の北端を回り込んだ反対側にビーチはありました。レストランやコテージもあり、まさに外国人や現地人富裕層向けといった雰囲気。週末ということもありコナクリから訪れる人で賑わっています。

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私はもう少し静かな場所を探して、そのままカッサ島の西側の海岸線を南へ。数百メートルで砂浜が途切れると、その先は岩場になっていました。

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岩場を越えた先に、小さなビーチを発見。ちょうど良い木陰もあり、他に誰もおらず静かだったので、ここでゆっくりすることに決定です。持ってきた文庫本を片手に数時間ほどのんびり。

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正面に見えるのは左がルーム島、右がタマラ島。あちらの方が更に離島感があるらしいですが、住民が少なく交通手段が限られるため、観光客が訪れるとすればチャーターボートが現実的な手段になるそうです。

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日が西に傾き始め、少し眩しくなって来たあたりでビーチからは撤退。そのまま島を南に歩いてシテドカッサ(Cité de Kassa)という別の集落まで向かい、そこからコナクリへと戻るボートに乗ることにしました。

海岸沿いを歩くと直射日光がキツいので、内陸にある一本道から。

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途中ですれ違ったオート三輪

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メーカーは、バイク大手であるYAMAHAでもSUZUKIでも無く、YAMAZUKI。有名ブランドを1,2文字変えてパクった名称はよく見かけますが、2ブランドを合わせてパクった名称はレアもの。考えた中国人もなかなかのセンスです。

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シテドカッサはカッサ島最大のコミュニティですが、それでもメイン通りはこの程度。外国人はビーチに集まる一方でこうした集落に来るのは珍しいのか、すれ違う全ての人に凝視されてしまいました。彼らは写真を嫌がるのであまり撮影出来なかったのが残念。

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シテドカッサの船着場から、再びオンボロボートに乗ってコナクリへ。運賃は往路と同じ5,000フラン(=約50円)です。

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帰りの便は救命胴衣が配られましたが、在庫が定員分しかないため、半分程度の乗客にしか行き渡らず。それなら運賃を2倍にしてでも定員までしか乗せない方が良いと思うのが先進国の人の考え方ですが、アフリカの理屈ではそうはいかないようです。

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 これにてコナクリの2日間の滞在も終了。この日の夜の便で出国です。