ドーハでの乗り継ぎ時間は4時間。クワイエットルームは今回も満室だったので、ビジネスセンターの裏にあるリクライニングチェアで休憩して時間を潰します。
やっと外が明るくなった頃、搭乗時刻に合わせてゲートへ。この便の機材はA320です。
定刻通りに搭乗開始。残念ながらフルフラットシートではなく、短距離線用の単なるリクライニングシートです。
この便のビジネスクラス担当のスリランカ人クルーがなかなか面白い人で、搭乗してすぐに座席まで挨拶に来た時に、「私、あなたと以前にも会ったことあるわよね!?」といきなり食い込んできました。カタール航空は中東駐在時からよく利用していたエアラインであるのは確かですが、全く記憶にありません。「良く乗るから、もしかしたらそうかもしれませんね。」と適当に返しましたが、何だったのでしょうか。ただ、その後もことあるごとに雑談に応じてくれる感じのいいクルーではありました。
ウェルカムドリンクは、生絞りで美味しいからこれにしなさい!と半ば強制的にオレンジジュース。
離陸後すぐにパールの真上を通過。相変わらず拡張工事が続いているようです。
朝食メニュー。
前便の到着前の食事と同じく、まずはスムージーからスタートします。
前菜はサーモンを選択。
メインはアラブ風朝食をもらいましたが、残念ながら味はイマイチ。
食事が終わり、外を見ると山がちな地形が続くエリアを飛んでいます。
ちょうどこの辺りです。見えていたのはザグロス山脈でした。
その後機体はトルコ上空へ。眼下に広がるのはワン湖。
ワン湖の奥にはアララト山が聳えています。ノアの箱舟が漂着したと言われる山である一方、現在はトルコ領にも関わらずアルメニア人の精神的支柱の山でもあるという微妙に政治的な問題を抱えた山でもあるのですが、美しいシルエットは目を引きます。
フライトの途中でお茶をお願いすると、クッキーも一緒に持ってきてくれるあたりは気が利いています。
ボイコットを受けているサウジやIS占領地域を迂回して、イラン〜トルコ〜黒海と飛行していくルートでした。
ドーハ出発から5時間近く経ち、ベオグラード上空までやってきました。ドナウ川とサバ川の合流地点に広がる、ヨーロッパでも最古の都市の一つです。
街の端にある空港もよく見えました。一度ベオグラード上空を通過してから旋回して着陸するアプローチです。
到着。ユーゴスラビアの首都だった頃の面影は無く、東欧の一小国の首都空港といった程度の規模です。
入国を済ませたら、タクシーカウンターで行き先を伝えてチケットを発券してもらい、そのままタクシーでホテルへ向かいました。