Out of Office サラリーマン週末旅行記録

とあるサラリーマンの週末旅行記&搭乗記。2022年より米国在住。

1日目:タイ国際航空 TG331 バンコク〜デリー ビジネス

 保安検査を通って連れて行かれた先は、タイ航空のファーストクラスラウンジ。バンコクから先はビジネスクラスなのですが、バンコクへの到着便がファーストクラスであれば、こちらに案内してもらえるようです。

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この日はほとんど利用者がおらず、前回のような狭苦しい印象は感じませんでした。スタッフの数が必要以上に多いのも前回と同様。

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このラウンジはビュッフェ形式の食事やドリンクは置いておらず、全てオーダー制です。機内食が十分な量だったのでそんなに空腹を感じるわけではなかったので、簡単に食べられそうなワンタンスープをオーダー。

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出発便が搭乗開始になるとスタッフが連絡に来てくれますが、ゲートまでのエスコートはありませんでした。これは乗り継ぎ便がファーストクラスではなくビジネスクラスだからかもしれません。デリー便のゲートはラウンジ出口のすぐ近くだったので、特に問題は無し。

ゲートに着くと優先搭乗は既に終わっていたのか、優先レーンにもエコノミー客の長蛇の列が。仕方なく列に並ぶことに。

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残念ながらバスゲートでした。

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機材はB777-200。タラップは2つ取り付けられており、前方がビジネス用、後方がエコノミー用です。ビジネス側のタラップにはスタッフが立っており、突撃してくるエコノミー利用のインド人客をどんどん撃退してくれているため、ここでは並ぶことなく搭乗できました。

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ビジネスの定員30席に対して乗客は8名という快適な環境です。出発前にエコノミーから1人インド人の中年男性が現れて、これだけ空席があるならスターアライアンスゴールドメンバーの自分をビジネスにアップグレードしろと主張していましたが、クルーに有償なら出来ると言われ金額を提示されるとすごすごと退散。インド行きの機内に入ったらもうそこはインド。

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この座席、座席操作のボタンを含め、JALのシェルフラットネオにそっくりです。

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機内食メニュー。バンコク23:15発、デリー2:15着という深夜のフライトなので、食事をどうするか迷いましたが、とりあえずもらうことに。

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まずはサモサ。

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続いて前菜。

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この辺りでやはり眠くなってきたため、メインはパスしてデザートだけもらうことに。テンション高めのタイ人おばちゃんクルーに「どうしたの?体調でも悪いの?」とかなり心配をされてしまったのですが、ただ眠たいだけです。

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食後はすぐに就寝。フルフラットにはなりませんが、軽い睡眠をとることは出来ました。途中トイレに立った時に、クルーが少ないな?と思ったら、ギャレー番をしている1人を除いて全員がビジネスクラスの空き席で爆睡していたのには思わず苦笑してしまいます。

定時で真夜中のデリーに到着。着陸後、機体が停止する前に乗客が立ち上がってしまい、クルーが大声でSit down, please!と叫ぶのはもはやインド線のお約束。

夜中の到着便が多いデリーの入国審査場はこの時間でも賑わっています。今回はe-Visaを申請済なので、e-Visa用の列へ。ちょうどKLMの到着便が重なったようでヨーロッパ人で混み合っており、通過するのに15分ほどかかりました。通常は入国審査時に全部の指の指紋を取られるところ、私は右手人差し指だけで済んだのですが、これは前回入国時の記録が残っているからかもしれません。

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この先はインド国内線に乗り継ぎですが、乗り継ぎ時間が5時間ほどあります。学生の頃なら迷わず空港のベンチで横になっていたところですが、もうそんな体力はないので到着ロビーにあるプラザプレミアムラウンジの仮眠室を予約。3時間利用で37ドルです。

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ベッドとシャワーだけの簡易的な設備とはいえ、短時間でも横になってゆっくり眠れることが重要です。

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1日目:タイ国際航空 TG677 成田〜バンコク ファースト

午後休暇を取って12時過ぎに会社を抜け出し、そのまま東京駅発のバスに乗って成田空港まで。今回は普段利用している第2ターミナルではなく、第1ターミナルからの出発です。

フライトの出発時刻は17:25で、チェックイン開始は2時間半前の14:55。14時前には空港に到着してしまい、預け荷物も無かったので、自動チェックイン機でチェックインを済ませてしまいました。ファーストクラス利用なのですが、これではイマイチ気分が盛り上がりません。

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スターアライアンスゴールド会員及びビジネス・ファーストクラス利用者が使えるファストトラックを利用してさっさと制限エリアへ。

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スターアライアンスのホームであることは、駐機している機体から一目瞭然。

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第2ターミナルのJALラウンジは出国審査を済ませてすぐのところに位置しているのですが、こちらのANAラウンジはかなり奥の方に位置していました。今回はファーストクラス利用のため4階へ。

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着いてすぐ、まずは汗を流すためにシャワー。

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シャワーアメニティはJALに比べて充実しています。SHISEIDOのシャンプー等は簡易的な使い捨てタイプのものとしっかりパッケージされたものの2種類が用意されているのは、パッケージされた方は持ち帰り用という意図なのでしょうか。ありがたく今回の旅行中に使わせてもらいました。

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シャワーを済ませたら入室。調べ物をしたかったので、パソコンが置いてあるブースに陣取ります。席に着くとすぐスタッフが寄ってきて、おしぼりと飲み物のオーダーを聞いてくれるので、シャンパンをお願いしました。

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調べ物がひと段落着いたら、ちょっと遅いランチを済ませるためにダイニングエリアへ。

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ホーム空港のファーストクラスラウンジにしては種類が少ないな?と思っていたら、スタッフの方がすかさず寄ってきて、ホットミールはオーダー制になっていると教えてくださいました。メニューを見せてもらったところ数種類あった中から、ビーフバーガーをオーダー。出来上がったら座席まで持ってきてもらえます。

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夏休み期間中にも関わらずラウンジはがらがら。ワンワールドエメラルド会員であれば利用可能なJALのファーストクラスラウンジと違い、会員ステータスが2段階しかないスターアライアンスでは、ファーストクラス用のラウンジは他社の上級会員では入室出来ません。そのため利用者も少なく、結果としてJALよりもよりパーソナルなサービスが出来るということなのでしょう。

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搭乗時刻になったのでゲートへ。ラウンジのほぼ真下のゲートです。

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この日のファーストクラスは満席。前日にExpertFlyerで確認した限りでは半分は空席だったはずなのですが、何が起こったのかと思ったら、ゲートクローズ直前で6人連れの日本人家族が乗り込んできました。タイ人の超上流階級ならまだしも、今時子連れの家族でファーストクラスに乗るような日本人がいるとは驚きです。

今回もA380なので、機材やシート等は昨年搭乗した時と全く同じ。

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ウェルカムドリンクのシャンパンも同じです。

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アメニティはタイ航空おなじみのリモワ。

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搭乗が確認出来ない乗客の預け荷物を機体から下ろすとのアナウンスが入り、定刻より30分ほど遅れてゲートを離れました。手を振っている整備スタッフはJALの人たちでしたが、第2ターミナルを利用しているのにも関わらず、整備業務はJALに委託しているということでしょうか。JALもわざわざアウェイのターミナルまで出張するのは大変そうです。

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A380は尾翼にカメラが搭載されています。

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メニューケースも前回と同じ。

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今回は事前予約を入れていないので、メニューの中から食事を選ぶことになります。

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成田〜バンコク線では食事のサービスは離陸後の1度のみですが、それ以降に小腹が空いた場合は、2種類のアラカルトメニューも注文可能なようでした。この日用意されていたのはラーメンとキッシュ。

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ワインリスト。

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前回の搭乗からは9ヶ月が経過していますが、白ワインのうち1種類が変更された以外は同じラインナップ。

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まずはアミューズからスタート。

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その後、テーブルがセッティングされます。

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せっかくのタイ航空なので、タイ料理のコースをチョイス。

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途中でタービュランスのため食事のサーブが一時中止され、15分ほど経ってから再開。日本発のせいか辛さは控えめで食べやすい味付けでした。

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食後はチーズとフルーツ。

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最後は緑茶とスイーツでシメ。

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タービュランスの影響もあり、食事が終わった頃には既に台湾も通り過ぎたあたり。バンコクまでの道のりの半分ほどが過ぎています。

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食後はアルコールがいい感じに回っていたこともあり、到着前まで横になってゆっくり。ファーストクラス担当のクルーが着陸前に3人揃って挨拶周りをするのも前回と同様でした。

到着後、ゲートにはファーストクラス乗客用のカートが待っています。乗り継ぎがある客はまとめて一台のカートに乗せられ、乗り継ぎ用の保安検査場へ向かいました。

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2017年7月 アイスランド・グリーンランド旅行 まとめ

この夏の長期休暇のメインイベントをアイスランドのロイガヴェーグル・トレイルの踏破とすることは、随分前から決めていました。世界の著名なトレイルルートを特集した本やインターネット記事には必ず出てくる有名なトレイルで、訪れることが出来るシーズンも限られているため、この時期を狙って手配。天候が常に不安定との評判でしたが、4日間のトレッキング中、まとまった雨に降られたのは1日のみだったのは幸運でした。

また、せっかくアイスランドまで行くならということで、ついでにグリーンランドにも行ってみることに。こちらは天候には恵まれませんでしたが、極地の荒れ果てた大地にあれだけの規模の都市が形成されているというグローバリゼーションの恩恵を体感することができました。

 

【フライト】

まずはGWに往路分を利用したJALの欧州発のチケットの復路でアイスランドまで。JALストックのチケットですが、ヘルシンキまではフィンエアー、そこから先はアイスランド航空の運航です。アイスランド航空は欧州系キャリアでは数少ない、短距離路線にもビジネスクラス用の座席を残している貴重なエアラインでした。

アイスランドグリーンランド間の往復は別途手配。ハイシーズンということもあり、3時間程度の距離にも関わらず、往復で10万円近くかかります。

復路はクリスフライヤーで発券したスターアライアンスのビジネス特典とカイロ発のエミレーツを組み合わせて帰国。乗り継ぎも多くロストバゲッジなどのトラブルもありましたが、全てオンタイムで無事帰国することが出来ました。

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【旅行記】

ロイガヴェーグル・トレイル トレッキング事前準備

1日目:フィンエアー AY72 成田〜ヘルシンキ ビジネス

1日目:アイスランド航空 FI343 ヘルシンキ〜レイキャビク(KEF) ビジネス 

1日目:レイキャビク街歩き

2日目:ロイガヴェーグル・トレイル トレッキング (1)

3日目:ロイガヴェーグル・トレイル トレッキング (2)

4日目:ロイガヴェーグル・トレイル トレッキング (3)

5日目:ロイガヴェーグル・トレイル トレッキング (4)

6日目:エアアイスランド・コネクト NY407 レイキャビク(RKV)〜ヌーク エコノミー

6日目:ヌーク町歩き (1)

7日目:ヌーク町歩き (2)

8日目:グリーンランド航空 GL710 ヌーク〜レイキャビク(KEF) エコノミー

8日目:スカンジナビア航空 SK4786 レイキャビク(KEF)〜オスロ(OSL) SAS Plus

9日目:オーストリア航空 OS332 オスロ(OSL)〜ウィーン ビジネス

9日目:オーストリア航空 OS863 ウィーン〜カイロ ビジネス

9日目:エミレーツ航空 EK924 カイロ〜ドバイ(DXB) ビジネス

10日目:エミレーツ航空 EK318 ドバイ(DXB)〜成田 ビジネス

 

10日目:エミレーツ航空 EK318 ドバイ(DXB)〜成田 ビジネス

乗り継ぎ用のセキュリティチェックを通過して出発フロアへ。そのままラウンジへ直行します。

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実はエミレーツのドバイのホームラウンジを利用するのは初めてです。噂に違わず、とてつもない規模のラウンジでした。あれだけA380を運用しているのだからラウンジ利用者も多いはずで、大規模な施設が必要になるのは当然ですが、今まで訪れた世界各地の空港ラウンジでもここの広さは桁違い。

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フードコーナーも1カ所ではなく、ラウンジ中に何カ所も設置されています。

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ただ、置いてあるフード類の内容はどこも基本的に同じ。

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しかし、広いからといって設備が充実しているかというと、必ずしもそうではなく、シャワーなどは非常に簡素。ドライヤーは個室内には設置されておらず、トイレの洗面台横に設置されているものを使うしかありません。

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奥の方にはシャンパンバーもありました。この辺りまで来ると静か。

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なんと、COSTA COFEEまで入っています。コーヒーもパンも当然無料。

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ラウンジの外は、深夜でも免税店が大賑わい。これぞドバイといった光景です。

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余裕を持ってラウンジを出たつもりでしたが、空港が広すぎ、ゲートに着いた時にはもうファイナルコール。

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搭乗。今回の機材はA380ですが、直接2階部分へ接続されているボーディングブリッジはありませんでした。

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そのため、1階で搭乗してから階段を上がって2階へ。深夜2:40発のフライトですが、クルーの挨拶がGood morningなのには若干の違和感があります。

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ANAと似たスタッガード型のシートです。一見豪華ですが、もう既にA380が導入されて10年近く経つこともあり、読書灯が壊れて点灯しなかったりと、シートの細かい部分では年季が感じられるところも。

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座席脇には飲み物のストックがあるのですが、常温のため水を除いては余り実用性はありません。

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私の座っていたエリアの担当はブルゾンちえみにそっくりの日本人だったのですが、斜め前に座っていた日本人の中年女性客が座席を窓側に変えてくれないか?と頼んでいたものの、「満席なので無理です。どうしても窓側が良ければ、自分で窓側に座っている乗客と交渉して下さい。」とあしらっていたのはさすが外航のクルー。JALANAのサービスに慣れている人からすると耐えられないでしょう。

離陸。A380の2階席は外が見えにくいのが難点。

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食事メニュー。このページを読むと、随分と格式高い懐石料理がサーブされるのかと思いきや、実際はそんなことはありません。

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離陸後にサーブされるのは簡単な軽食。

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到着前の食事はドバイ時間に合わせて朝食のようです。

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離陸後の食事は寿司。ドバイ発なので想定できたことですが、機内食の寿司はあまり美味しいものはありません。

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デザートのエッグタルト。

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食事が終わってもまだ東京までは8時間あります。

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窓のシェードはボタン式。

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食後は眠さもピークなのですぐに横になり、北京上空近辺でクルーに朝食だと起こされるまで眠ることが出来ました。

起こされたはいいのですが、なかなか食事は出て来ず、やっと持ってこられた時にはもうソウル上空。A380はただでさえビジネスの座席が多く、この日は満席だったので準備に時間がかかるのは理解できるのですが、それならもう少し遅くまで寝かせてほしかったというのが正直なところ。

朝食は和食の懐石弁当を選択しました。ドバイ搭載の和食ということでそこまで期待をしていなかったせいか、10日間和食から離れていたせいか、満足できる内容でした。

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食事が終わる頃にはもう朝鮮半島も通り過ぎて、日本が近づいてきています。

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到着前に斜め前の例の日本人中年女性客のところにクルーが寄ってきたので何かと思いきや、ツアー添乗員からの伝言を伝えに来ていたようでした。以前JALに乗った時は、エコノミー客であるツアー添乗員が堂々とビジネス区画に入り込んでツアー客に挨拶していたことに違和感を覚えたのですが、エミレーツはその辺りはしっかりしているようです。

田園風景が見えてきたら成田への着陸も間近。

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成田に到着。降機した瞬間に感じる蒸し暑い空気で、日本に戻ってきたことを実感します。これで夏休みの旅行も無事終了です。

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9日目:エミレーツ航空 EK924 カイロ〜ドバイ(DXB) ビジネス

オーストリア航空が到着したのは、エジプト航空をはじめとするスターアライアンス系の航空会社が集中しているターミナル3。エミレーツの発着はターミナル2なので、ターミナル移動をする必要があります。

一度エジプトへ入国して自力でターミナル2へ移動をするという手もあるのですが、ビザ代ももったいないので、手続きが複雑という評判のあるエアサイドのターミナル間移動を試してみることに。幸い乗り継ぎ時間は4時間半ほどあるので、少しのトラブルがあったとしても問題はありません。

まずはターミナル3のトランスファーデスクへ。スターアライアンスのカウンターしかありませんが、乗り継ぎエアラインに関係なく対応をしてもらえました。

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ここでは乗り継ぎフライトの便名、預け荷物の有無を確認されます。私はオスロでロストバゲッジの憂き目にあっているため預け荷物はありませんでしたが、ある場合にはタグを渡すと空港スタッフがターンテーブルまで取りにいってくれる様子。最近は別冊航空券の場合バゲッジスルーが出来ないケースが増えているので、これは助かります。

ここのスタッフは仕事ぶりがひどいという評判もあったのですが、この日の責任者はアラブ人らしからぬきっちりとした対応のできる人で好印象。

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ターミナル2への移動の車を呼ぶから10分ほど待つように指示され、カウンター脇で待機。実際には10分では車は来なかったのですが、スタッフは逐一車の運転手に電話連絡をして最新の状況を教えてくれるので、忘れられているのではないかという心配をすることもなく安心出来ます。

結局20分ほど待ってから、スタッフに連れられて車の乗り場へ向けて移動。

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外に出ると、バンが待っていました。バンに乗ったところでターミナル3の優秀なスタッフとはお別れし、乗客はドライバーに引き渡されます。

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バンでの移動は3分ほどで、すぐにターミナル2に到着。

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建物に入るとすぐ正面にはイミグレーションがあるのですが、そこには進まず、脇のエレベーターに乗って上の階へ。

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上の階には、乗り継ぎカウンターがありました。ここにいるスタッフにパスポートを預け、その後はひたすら待機です。カウンターのスタッフもパスポートを集めると姿を消してしまい、完全に放置されるので不安になります。

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結局カウンター前で1時間半放置され、16:30頃になってやっとボーディングパスとパスポートを受け取ることができました。どうやら空港スタッフがエミレーツのチェックインカウンターまで行って手続きをしてくれた様子。預け荷物もこのタイミングでスタッフに渡せば再チェックイン可能のようでした。チェックインカウンターがオープンするまでは手続きをすることが出来ないため、早く着きすぎると乗り継ぎカウンターで放置される羽目になるようです。

やっとのことで出発エリアへ。

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自社ラウンジを設置していたのはサウディアのみで、エミレーツは各エアライン共用ラウンジを利用していました。ここはプライオリティパスでも入室可能です。

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フード類はそんなに食指が動くものはありません。

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やっと搭乗時刻が近づいてきました。ターミナル2は昨年に改装してばかりということもあり、まだ綺麗。

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ゲートに到着すると既に一般搭乗が始まりエコノミーの長蛇の列が出来ていたので優先搭乗を逃したかと思いきや、ファースト&ビジネスクラスは少し離れた場所からの搭乗でした。

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搭乗。エミレーツといえば保有機材がB777A380しかないという恐ろしいエアラインですが、この路線はB777です。

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窓側に座った場合、他人を跨がないと通路に出られない点はマイナスポイントですが、シートピッチやスクリーンの大きさは十分。当然シートはフルフラットになります。

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左上の便名表示が間違っているのはご愛嬌。

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各シートにタブレットも装備されています。

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離陸前にウェルカムドリンクを配って周っていたのは日本人のクルーでした。ドバイで生活しているなんてご苦労様なことです。

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夕暮れの中を離陸。カイロ空港は約5時間の滞在でした。

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機内食メニュー。メインはラム、ビーフ、チキンの3種類。選択肢に魚や野菜料理が一切無いあたりが、肉料理が好まれるイスラム文化圏のフライトであるということを感じさせます。

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せっかくなので名前からアラブ料理であることが想像できるラム料理をチョイス。ナスの肉詰めといったところでしょうか。美味しく頂きました。

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食後はフルーツ。盛り付けはもう少し改善の余地がありそうです。

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食後、トイレに立ち寄ると、全て南アジア系の言語で書かれた水洗ボタンの注意書きが目にとまりました。インドやパキスタン便では出稼ぎ労働者が多く乗っているのでしょうが、まだ水洗トイレの文化に触れたことが無い人もそれなりにいるということでしょう。

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食後は少し眠ります。グリーンランドを出てから5便目にしてやっとフルフラットの機材にあたったのでゆっくり休息。しかし、このシートは隣の席に座っている乗客がスクリーンで映画などを見ている場合、明かりがかなり漏れてきて眩しいのが難点。逆に言えば、こちらがスクリーンを使って何か見ている時は、その画面が隣の席の乗客から丸見えということになります。

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ドバイの到着はバスゲートでした。グラウンドスタッフも慣れたもので、ビジネスクラスの乗客は専用のバスに誘導されるのですが、全員がバスに乗り終えるまでエコノミーの乗客を降機させないため、決してエコノミーの客がビジネスのバスに紛れ込んでくることはありません。

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9日目:オーストリア航空 OS863 ウィーン〜カイロ ビジネス

出国審査を済ませたらラウンジへ。 

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あまり広くはありませんが、利用客も少ないのでそんなに狭苦しい印象は受けません。

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食事類のラインナップは以前に利用したシェンゲン域内線ラウンジとほとんど変わらず、ホットミールはスクランブルエッグのみという寂しい状況でしたが、違いといえばこの掲示があったことでしょうか。わざわざレセプションへ出向いてまでカップヌードルを欲しいとは思いませんが、中国語で記載がされているあたりが示唆に富んでいます。

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雑誌は韓国語、中国語、ロシア語の用意がある一方で日本語が全く無いのは少し残念。2018年から成田への直行便が再開されれば日本語雑誌も戻ってくることでしょう。

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眺めはいいラウンジです。奥にオーストリア航空の機材が並ぶ一方で、手前に駐機しているのはイスラエルのエルアル。

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搭乗時刻が近づきゲートへ。ちょうどチャイナエアライン台北行きも出発が間近だったようで、カイロ行きのゲートへ向かおうとすると台北行きのゲートを指差した係員にあなたはこっち!と誤誘導されそうになりました。

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係員に台北行きの乗客ではないことを告げ、カイロ行きのゲートへ。このターミナルは各ゲート前でセキュリティチェックを受ける方式でした。前回はそうではなかったので、シェンゲン域内/域外で違いがあるのかもしれません。

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セキュリティチェック後は大混雑で、座る場所もありません。搭乗時刻ギリギリまでラウンジにいて正解でした。ちょうど優先搭乗が始まったタイミングだったので、ゲートに殺到するエジプト人をすり抜けて搭乗。

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機材はA321。ビジネスクラスは前方2列のみでしたが満席。エコノミークラスもかなりの搭乗率でした。エジプト人が大半でしたがクルーとはドイツ語で話す人も多かったので、移民の里帰りという感じでしょう。

着席後、エジプト人の乗客が「機内に蜂がいる!」と騒ぎ始めたのですが、経験の長そうな女性クルーがティッシュペーパーを片手に落ち着いて捕獲。ベテランクルーはやはり頼りになります。

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隣に駐機していたのが例のチャイナエアライン台北行き。最新鋭のA350です。

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台湾の機材なのになぜ"mikado"?と不思議に思っていたのですが、調べてみたところSyrmaticus mikado = ミカドキジという台湾固有のキジの名前だそうです。

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離陸。

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この路線ではメニューが配布されました。メインはインドカレーかパスタの2択です。

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最初はナッツがサーブされました。

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続いて前菜とメインが一緒に。なぜかメニューには載っていなかったチーズも出てきます。メインはインドカレーにしましたが、パイナップルが入っているのが斬新。インド人にしてみれば失笑ものかもしれません。

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こういう座席の場合、真ん中の座席のテーブルがドリンク置き場になります。

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食後はデザート。ここまで三角形の食器が使われており、統一感は完璧です。

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外を見るとバルカン半島上空を飛行中。よく晴れ渡っています。

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そのままエーゲ海へ。こちらはリムノス島。

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キオス島。すぐ向こう側の陸地は島ではなく、トルコの本土から飛び出している半島です。これだけトルコとギリシャが近ければ、難民がボートで渡ろうという気になるのもわかります。

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地中海を越えてエジプトへ。

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カイロが近づいてきました。1,000万人近くの人口を擁する、アラブ世界最大の都市です。

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アラブの春の重要な舞台になったタハリール広場もよく見えます。

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カイロ上空を大きく旋回しながら降下。

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カイロ空港に到着。この後はエミレーツに乗り継ぎです。

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9日目:オーストリア航空 OS332 オスロ(OSL)〜ウィーン ビジネス

結局ホテルで寝られたのは3時間ほど。朝5時過ぎにはシャトルバスに乗って空港に戻ります。

大空港らしく大きな掲示板に行き先がずらっと並んでいます。ほぼ全てヨーロッパの域内線ですが、ドブロブニクサントリーニ、イラクリオン、スプリト、ロードス、アリカンテといった地中海沿いのリゾート都市への直行便が目立つあたりが北欧の空港らしいところでしょうか。

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ボーディングパスは既に手元にあり、預け荷物もロストされてしまったので、チェックインカウンターに立ち寄る必要はありません。そのまま制限エリアへと向かいます。その際、SAS用のファストトラックがあったので当然使えるものと思いましたが、バーコードをかざすと弾かれてしまいました。どうやらスターアライアンス他社の利用客はファストトラックの対象外のよう。

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制限エリアに入ったら、そのままスカンジナビア航空のラウンジへ。

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朝から賑わっています。

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奥にはスターアライアンスゴールド専用エリアもあります。以前にフランクフルト空港でも思ったことですが、上級クラス利用者よりも上級会員を優遇するのは不思議な感じです。ワンワールドではBAのヒースロー、QRのドーハなど逆パターンはあるものの、このパターンは無いはず。

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北欧らしいスタイリッシュなデザインの空港です。

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ウィーン行きのゲートはこちら。

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どうやらバスゲートのようです。

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雨が降っている中を急いで搭乗。

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機材はエンブラエルのE195。2-2の座席配置で、ビジネスクラスの場合は2席を独占できるため通常の3-3の座席配置の機材よりも広々としています。

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機内食。朝食としては十分でした。三角形の食器類がオーストリア航空の特徴です。

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離陸時は雨でしたが、ウィーンが近づくと晴れてきました。いかにもヨーロッパという風景の中を下降。

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到着もバスゲート。ウィーンでの乗り継ぎは70分しかありませんが、ヒースローやCDGのような大空港ではないので、特に乗り継ぎの心配はありません。

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