Out of Office サラリーマン週末旅行記録

とあるサラリーマンの週末旅行記&搭乗記。2022年より米国在住。

5日目:マレーシア航空 MH605 クアラルンプール〜シンガポール ビジネス

クアラルンプールでの乗り継ぎはちょうど良い時間帯の便が無く、3時間半ほど時間があります。そこで、以前から気になっていた三井不動産のアウトレットモールに行ってみることにしました。

その前にまずはチェックインだけ済ませ、荷物を預けてしまうことに。

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ワンワールドエメラルド又はファーストクラス利用の場合は専用チェックインカウンターを利用できます。ただ、バックパックにトレッキングパンツという格好だったせいか、ステータスカードは持っているか?とカードの提示を求められるはめに。チェックイン手続きを待っている間には、隣りのカウンターで手続きをしていたムスリムの家族連れにスタッフと間違えられ荷物を運んでほしいと言われるし、やはり服装が他人に与える印象は大きいということなのでしょう。

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チェックイン後、地上階まで降りてモール行きの無料シャトルバス停へ。一応時刻表があるのですが、今回乗ったバスは3分前に来て、客の乗降が終わると定刻を待たずに出発してしまったので、あまり時刻表は信用しない方がいいかもしれません。

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この無料シャトルバスはモール→KLIA2→KLIA→モールという経路で循環しています。特に乗り降りをチェックする人もいないので、KLIA2→KLIAの乗り継ぎ時には活用(悪用?)できてしまう気がしました。

シャトルバス内部は普通の路線バス風。空港からの利用客を想定して、大型の荷物を置くスペースも用意されています。

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10分ほどでモールに到着。この日は平日ということで人は少なめ。

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特に買い物をする気はないのでモール内を一周ぶらぶらした後、無性にラーメンが食べたくなりここの店で昼食とすることに。全く知らなかったのですが、後で調べたところ、日本で関西圏を中心にチェーン展開している店とのこと。

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このラーメンに餃子3つ+冷たい緑茶というランチセットで38.25 MYR (約1,000円)。日本とほぼ同じ値段設定といったところでしょうか。

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腹を満たした後は、空港へ戻ってラウンジへ。

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メインターミナル側のリージョナルラウンジは初めて入りましたが、たまたま時間帯が悪かったのかかなり混雑していました。何とか窓際に一つ座席を見つけて確保。リージョナル路線が中心のメインターミナルということで、外に見える機材はほぼマレーシア航空のB737-800のみ。

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チャンギと同様、この空港もゲート前で保安検査。

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今回の機材も当然B737-800。

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いつもの座席です。

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駐機されている機体の横に見えた表示。機種毎の停止位置だと思うのですが、未だにKL乗り入れでA310を使用しているエアラインなんてあるのでしょうか。

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離陸後すぐに急旋回したので、空港を横目にしながら上昇。

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機内食メニューはありませんでしたが、口頭でチキンムルタバとベジタブルラザニアの用意があると伝えられます。先ほどラーメンを食べたばかりで満腹なので断って水だけお願いすると、一緒にナッツとチョコレートももらいました。

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マレー半島西側の海岸線沿いに飛行するので、左側に座ると海岸線を眺め続けることができます。ここはマラッカかと思いましたが、地図で確認するとムアル (Muar)という町のようです。

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その後、シンガポールの南側を迂回。

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ちょうど1時間ほどでシンガポールに到着しました。

5日目:マレーシア航空 MH2613 コタキナバル〜クアラルンプール エコノミー

いつもの通り弾丸旅行なのでもう帰国です。最終日の朝食は宿の近くの食堂で。フライドチキンが妙にKFCのチキンに似た味だったのが気になります。

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筋肉痛がひどくエアポートバスのバス停まで歩くのも億劫だったので、ホテルにタクシーをお願いします。30 MYR (約750円)と特に問題のない値段でアレンジしてもらいました。

空港に着いたらチェックインカウンターへ。優先カウンターは無いのかな?と思っていると立て看板があり、別の場所にある様子。

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矢印に従って進むと、エコノミーの裏側が優先カウンターでした。今回はエコノミークラス利用ですが、ワンワールドエメラルドステータスのおかげでこちらを利用できます。ただ、カウンターが一つしかオープンしていなかったため、所要時間はどちらでも変わらなかったかもしれません。

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チェックイン後は制限エリアに入り、マレーシア航空のラウンジで待機。国内線側のラウンジはターミナルの最端にあります。

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利用者が少ないこともあり、中はゆったりした雰囲気。国内線ラウンジにもかかわらず、シャワーまで完備されていました。フード類もナシレマ、麺類、フルーツ等が用意されています。ラウンジ内を鳥が飛んでいたのですが、どこかで外と繋がっているのでしょうか。

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この便の機材はB737-800。マレーシア航空は保有機種が3つしかないため、当日の機種変更というのはほぼ有り得ません。短距離〜中距離線は全てこの機材で、コタキナバルからの成田線もこれが飛んでいます。

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搭乗。マレーシア航空は基本的にビジネスクラスが安いので、エコノミークラスに乗るのは7年ぶりですが、当時と違いシートもすっかり新しくなっています。各座席にパーソナルモニターも装備されていました。

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搭乗前にExpertflyerで調べると隣りの座席も埋まっていたのですが、いざ搭乗が完了すると隣りは空席。ほぼ満席のフライトだっただけにこれはラッキー。エコノミーでは隣りがいるかいないかで快適度が大きく異なります。

離陸してすぐ海上へ。南国らしい色の海。

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国内線でもホットミールが出るようで、機内食はナシレマかチキンヌードルからの選択。朝食にヌードルもチキンも食べたので、ここはナシレマを選択しました。クアラルンプールのファーストクラスラウンジで出るナシレマに比べるとかなり辛め。

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マレー半島側に入ってしばらくすると、隣りにエアアジア機が並行して飛んでいるのが確認できました。(写真だとかなり小さいですが。)

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クアラルンプールの空港は2つの滑走路が並行して配置されています。エアアジア機とは最後までずっと並列したまま、同じタイミングで着陸しました。

 

4日目:キナバル山登山+Via Ferrata (2) 登頂〜下山

登山2日目は1:45に起床。前日は20時にはベッドに入ったのですが、普段寝ていない時間帯ということもあり、30分ほどしか眠れず。寒さについては心配したほどではなく、寝袋がかなり高性能だったようで、すっぽり入ると少し暑いほどでした。

ペンダントハットで用意されていた朝食は食パンとジャムのみですが、この時間帯から食パンはあまり喉を通らず、日本から持ち込んだウィダーインゼリーを朝食代わりに。

2時半にハットの入り口でガイドと合流し、暗闇の中を出発します。

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昨年のペルーでのトレッキング等を参考に防寒着を着込んで出発したのですが、思ったほど寒くなく、歩いてすぐに余分な上着を脱いで調整。

ペンダントハットからサヤサヤチェックポイントまでは厳しい登りが続き、ロープを頼りに岩の斜面を登らなければならない箇所もいくつか。1時間ほどかかり 、3時半過ぎにサヤサヤチェックポイントに到着。

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ガイドから、私のペースだとここから山頂までは1時間半ほどで到着しそうだが、日の出は6時過ぎなので少し時間調整をした方がいいとの話があり、30分ほど休憩を取りました。横になれるベッドもありましたが、そこまで寒くなく星もきれいだったので外で座って休憩。

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4時過ぎに再出発。ここから先は傾斜は緩やかになり、広い岩場をロープを目印にしながら進みます。

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ガイドがヘッドランプを点けずに歩いていたので真似をしてみると、上に光を遮る木々が無いおかげで、月明かりだけでも十分歩けるほどの明るさでした。目が慣れると、左右にある鋭い峰々が暗闇に浮かび上がり、頭上に広がる星空と合わせ、何とも言えない素晴らしい景色。写真に写せないのが残念です。

8kmポストを通過すると、いよいよ目指す最高峰のLow's Peakの山影が目前に現れます。

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そして5:26山頂着。この日の山頂一番乗り。

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頂上がとても狭く長居できる場所ではないので、記念写真を撮ったあとは10mほど下に降りたところで日の出を待つことに。徐々に明るくなってくると、山頂付近の全貌が見えてきます。これから登ってくる登山者のヘッドライトが一列に並んでいるので、登山ルートも一目瞭然。

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そして待つこと30分以上、やっと雲海の下からの日の出です。

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反対側にはLow's Peakの影。

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頂上を見てみると、いつの間にかたくさんの人が。

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名残惜しいですが、ヴィア・フェラータの開始時刻も迫っているため下山を開始します。

暗闇の中を歩いた登りと違い、戻りはこの一風変わった風景を満喫しながらの下山。雲海で下界とは隔絶され、まるで別世界にいるような景色です。

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山頂から約30分でヴィア・フェラータの出発地点に到着。ロングコース(Low's Peak Circuit)とショートコース(Walk the Torq)の2種類がありますが、今回挑戦するのはロングコース。通常約4時間かかるコースとの説明を事前に受けました。ここでガイドとは一旦別れ、ヴィア・フェラータ終了後にまたペンダントハットで合流します。

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全員が揃ったところで、ヘルメットとハーネスを装着してグループ分け。今回は16人の参加者が4グループ(1グループ3~5人)に分けられ、各グループに1人専門ガイドが付きました。1つのグループは常に一緒に進まないといけないので、体力を考慮した上で同じペースで進めそうな参加者を1グループにまとめている印象です。私は香港人の女性とハンガリー人の男性(どちらも20代)と一緒に先頭グループにアサインされました。

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切り立った岩に架けられたワイヤーに自分が装着しているハーネスを括り付け、真下にひたすら降りていくアクティビティ。少し進めば慣れで恐怖は薄れますが、不自然な体勢になることが多く、想像以上に体力を使います。

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途中にはこういった吊り橋もあり、ガイドが思い切り揺らして楽しませてくれるのが定番のよう。

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眼下にはペンダントハットやラバンタレスハウスが。

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最後の方で、岩場の切れ間では木々の間を歩く場所もありますが、ここも道無き道を進むといった様相で、メインの登山道とは完全に趣きが異なります。

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最後の部分はショートコースと合流し結局4時間半ほどかかってコースを終了。未経験者でも大丈夫と謳われていますが、体力に自信の無い方は避けた方が無難かもしれません。ただ、ショートコースは緩やかな傾斜の部分を本当に少し歩くだけでハラハラ感に欠けそうなコースだったので、せっかく挑戦するならロングコースをオススメします。

コース終了地点からはメインの登山道に復帰し、30分ほど下ってやっとペンダントハットに到着。軽くランチをとってから登山口まで下山します。

ここでも気になるのは制限時間。16時までに登山口に着かなかった場合には、penaltyとして追加料金が必要になるとの説明をガイドから受け、なんとか16時を目標に下山を開始。写真を撮る余裕も無く、半ばトレイルランニングのような形で登山道を走り降りました。

ずっと下り続けた最後の最後で、登りの階段が待っています。この時点で既に私の足は棒のようになっており、ゴールが見えて安心したせいか、この距離を登るのに5分以上かけてしまいました。

ちなみに、この写真に写っているのが私のガイドのロレンツォです。寡黙なガイドでしたが、尋ねたことにはしっかり答えてくれるし、要所要所で必要な情報(今の標高、次のシェルターまでの距離等)を教えてくれるのでとても助かりました。チップは多めに渡します。

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15:47、制限時間13分前に登山口に帰還。

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 Mountain Torqのオフィスで、証明書を2つ受け取ります。左がヴィア・フェラータのもの、右がキナバル山登頂のもの。これを見て気づきましたが、ヴィア・フェラータの標高は3,776m、ちょうど富士山と同じなのでした。

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その後、用意された車でコタキナバル市内に戻り、18時過ぎにホテルに到着。とても歩き回れるような体力は残っておらず、たまたまホテルから一番近い食事場所が和食レストランだったので、そこで夕食を済ませました。

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学生時代に何ヶ月もの長期間の旅行をしていた頃は、旅先でたまに日本食を食べるのが楽しみだったのですが、社会人になり弾丸旅行が主体になってからはほとんど海外で和食を食べていません。海外でのカツ丼というとラパスのけんちゃんを思い出しますが、ここも日本で食べるのと遜色の無い味付けでした。

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創業30年の老舗だったようです。

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宿に戻った後は、前日の寝不足もあり即就寝しました。

 

【登山2日目・コースタイム実績】

2日目 ペンダントハット〜登頂〜下山
2:29  ペンダントハット出発
3:37 ~ 4:07  Sayat-Sayat Check Point休憩
4:50  8km地点通過
5:26 ~ 6:19  山頂
6:50  ヴィア・フェラータ スタート地点到着
7:35  ヴィア・フェラータ開始
12:03  ヴィア・フェラータ終了
12:32 ~ 13:15  ペンダントハット休憩・ランチ
13:45 ~ 13:48  Villosa Shelter休憩
14:13 ~ 14:20  Layang Layang Shelter休憩
14:35 ~ 14:38  Mempening Shelter休憩
14:57 ~ 15:00  Lowii Shelter休憩
15:18 ~ 15:22  Ubah Shelter通過
15:47  登山口到着
16:10  管理事務所到着

3日目:キナバル山登山+Via Ferrata (1) 登山口〜ペンダントハット

この旅行の主目的であるキナバル山登山。ここに登る場合、初日に標高1,900mの登山口から3,300mの山小屋まで登って1泊し、翌日は早朝に4,095mの山頂までアタックした後、登山口まで下山するというのが一般的なスケジュールです。

今回はそれに加え、下山途中でヴィア・フェラータというワイヤーを使った岩下りのアクティビティにも参加することに。垂直に切り立った岩肌をロープを頼りに下っていく、なかなかスリリングなアクティビティです。

キナバル山は富士山等の日本の山々と違い、入山には現地ガイドを雇うことが必須条件になっています。今回はヴィア・フェラータを運営しているMountain Torqに諸々の手配を全てお願いしました。入山料、ガイド、山小屋、食事(4食)、ヴィア・フェラータ、登頂証明書、コタキナバルから登山口までの往復の移動手段等全て込みで約7万円と決して安くありませんでしたが、一度は登ってみたい山だったので仕方ありません。

当日朝は事前の連絡通り、6:30にホテルまで送迎の車が到着。登山口までは車で2時間ほどの移動です。登山口に近づくと、左側にキナバル山が姿を現しました。天候は文句無し。

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8:15に登山口手前の管理事務所に到着。登山者は全員ここに立ち寄り、入山手続きを済ませなければいけません。

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メインの建物の裏側にMountain Torqのオフィスがあります。ここでスタッフにパスポートを渡すと、入山手続きは全て済ませてもらえました。15:30から山小屋でヴィア・フェラータの事前講習があり、これに参加しないと翌日のアクティビティにも参加できないため、必ず15:30までに山小屋に到着するようにとの案内を受けます。これが登山中ずっと頭の片隅にあり、今回の登りは自然とハイペースになりました。

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管理事務所から見えるキナバル山。

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ちょうど森林限界の少し手前あたりに、かすかに山小屋を見ることができます。距離にして約6km先のこの山小屋が今日のゴール。

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手続きを済ませた後にガイドと合流し、再度車に20分ほど乗って登山口へ。

9:18にゲートを出発して登山開始。到着のタイムリミットである15:30までは、6時間ほど時間があります。ゲートから小屋までの平均所要時間が5時間〜7時間とのことなので、あまりゆっくりしていられません。

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最初は100mほどの下り。これが下山時の最後の関門となります。

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歩き始めて5分程で滝の横を通過。この辺りが登山ルートの最低地点。この後はひたすら登りです。

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初っ端からキツい階段が続きます。

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途中このように視界が開けることもありますが、初日はコースのほとんどが樹林の中を歩くことになり、眺望はあまり期待できません。

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途中1km弱おきにこうしたシェルターが設置されており、ベンチやトイレが設けられています。

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一昨年の地震の影響でしょうか、このような立て看板も何箇所かで見かけました。

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4km地点のラヤンラヤンシェルター(標高約2,700m)に着いたのは11:27。2時間ちょっとで4kmを踏破したことになります。残りは2kmなので、とりあえず15:30のタイムリミットには問題なく間に合いそうで一安心し、ここでランチ休憩を取ることに。

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ランチボックスの中身はサンドイッチ、フライドチキンとゆで卵。これに加えてりんごも1つ入っていました。

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30分ほど休憩をして、12:01に出発。ラヤンラヤンを出てすぐ、旧マシラウルートとの分岐点を通過します。以前はキナバル山に2つの登山道があったのですが、2年前の地震以降、こちらは閉鎖されてしまいました。

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ラヤンラヤンを過ぎると登山道の傾斜もより一層急に。標高が上がるに連れて植生も変化していきます。晴れていた空もいつのまにか雲に囲まれてしまいました。

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新たに建設中の小屋の横を通り過ぎればもう少し。

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バンラタ・レストハウスに到達。大半の登山者はここに一泊するのですが、ヴィア・フェラータ参加者はもう少し上にあるペンダントハットまで登らなければいけません。

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バンラタとペンダントハットの間に6kmポストがあります。

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13:57にペンダントハットに到着。前半にペースを上げたおかげもあってか、平均所要時間を下回る4時間39分で歩ききりました。

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まずはレセプションでチェックイン。部屋はまだ掃除中だから待っているようにとのこと。

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ラウンジエリアで部屋が空くのを待ちます。紅茶やコーヒーは飲み放題のほか、入り口で登山口を脱いで指定の部屋履きに履き替えないといけないこともあり、山小屋とは思えない清潔感です。

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トイレもこの清潔さ。山小屋とは思えません。

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暇つぶしをしたい人のためにカードゲームやボードゲームも揃っています。

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14:30頃、清掃が終わったようで部屋へ案内されます。10人前後が泊まれる大部屋が数部屋あり、各人は部屋のみを指定された上で、ベッドは早い者勝ちで好きなところを取っていく方式。早めに着いたこともあり下のベッドを無事確保しました。ペンダントハットでは各ベッドに寝袋が備え付けられています。

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天井にキブラ(メッカの方角を示す矢印)があるのはさすがマレーシア。

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15:30になってもまだ到着していない人がいるとのことで、結局ヴィア・フェラータの事前講習が始まったのは16:00頃。時間制限はある程度は柔軟なようです。

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まずは座学でコースの説明や注意点を受けた後、実際にハーネスを装着してカラビナの取り扱い等を練習します。正直、この練習だけで使い方を覚えるのは無理がある気がするのですが、翌日の本番でも復習する機会があるので、こんなものかと思って説明を聞いておく程度で問題ありません。

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講習は最後に一人一人が誓約書を記入して終了し、その後は早めの夕食タイム。夕食はペンダントハットではサーブされず、ラバンラタ・レストハウスまで降りていく必要があります。

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ビュッフェスタイルで、種類も山小屋とは思えないほど豊富。

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食事が終わってもまだ7時前。暗くなる前にペンダントハットに戻り、翌日に備え8時前には就寝。

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【登山1日目・コースタイム実績】

1日目 登山口〜ペンダントハット
8:52  管理事務所出発
9:18  登山口出発
9:46  Ubah Shelter通過
10:12 ~ 10:20  Lowii Shelter休憩
10:54 ~ 10:58  Mempening Shelter休憩
11:27 ~ 12:01  Layang Layang Shelter休憩・ランチ
12:38 ~ 12:48  Villosa Shelter休憩
13:08 ~ 13:15  Paka Shelter休憩
13:57  ペンダントハット到着

2日目:コタキナバル街歩き

コタキナバルで時間をとれるのはこの日だけなので、ホテルでチェックインを済ませた後はすぐに街歩きに出かけることに。

まずは腹ごしらえ。ホテルや土産物屋が集まるガヤストリートで、それなりに混んでいる店に入りました。

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チャーシューライスとコーラを注文し、スープも付いて12 MYR (約300円)。コーラは馴染みのないブランドですが地元産だったのでしょうか。味は普通のコーラと変わらず。

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食後は市街地をぶらぶら。通りの奥に見える黒いガラス張りの建物がスリア・サバというショッピングモールで、このすぐ近くに今回宿泊したホテルがあります。

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 少し歩くとすぐ海。

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この日は、どう見てもこの街には似つかわしくないような欧米人の老夫婦やグループを、街中でやたらに多く見かけました。どうしたのかと思いきや、どうやら原因はこのクルーズ船だったようです。

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ショッピングモールに入ると、クルーズ船からのシャトルバス案内がありました。彼らの話していた言語から察するに、ロシア人向けのクルーズ船のようです。

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ユニクロは遂にコタキナバルにも進出。ウルトラライトダウンはかさばらない防寒着として私も旅行で活用しています。ただ、東南アジアでは必要が無い気もしますが・・・

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 街の裏手にある丘には展望台が。どうやら階段で登って行けるようなので、翌日の登山の準備運動も兼ねて行ってみることに。

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入り口。階段はジャングルの中を通っていくようです。

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距離は短いですがかなり急な階段。普段運動をしない人にはキツいかもしれません。

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5分ほどで到着。実は一般道路でも裏から繋がっていたのでした。蒸し暑い中で階段を上るのが嫌な人はタクシーで行くといいかもしれません。ここでもロシア人の集団がバンで乗りつけてきていました。

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展望台からの景色。マレーシアのボルネオ側での最大都市ですが、そこまで大きくないことがわかります。午後は逆光になり西日もキツかったので、行くなら午前中がオススメです。

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下に戻った後はウェットマーケットへ。生鮮食品から食事ができる屋台まで区画別に分かれており、東南アジアでよく見るマーケットといった雰囲気。

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こういった色の魚を見ると南国にいることを実感します。

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腹ごしらえにこの店でスナックをいくつか購入。

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サモサはカレー味。1個0.5 MYR (約12円)。

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ゴマ団子は何だかわかりませんが甘いペースト入り。これも同じく1個0.5 MYR。

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ちなみに、このウェットマーケットは夕方以降に賑わうようなのですが、ちょうど日没時には夕焼けを望むことができます。

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夕食は宿の近くに戻って適当な食堂で。チキンヌードルとスイカジュース。ジュースは注文してからスイカをカットして作ってくれました。こんなフレッシュジュースが数十円で楽しめるのも東南アジアの魅力です。

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翌日からは登山が始まるので、この日は早めに宿に戻りました。 

 

2日目:エアアジア AK5108 クアラルンプール〜コタキナバル エコノミー

マレーシア航空の到着ターミナルはKLIAですが、エアアジアの出発ターミナルはKLIA2。2つのターミナルは距離が離れているため、歩いて移動することはできません。今回は鉄道を利用することに。

KLIAの地下にある鉄道駅に着いたのは5:00頃。10分弱ほどの待ち時間でKLIA2行きの列車がやってきました。ターミナル移動の運賃は2 MYR (約50円)と激安です。

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乗車時間は5分ほどですぐKLIA2に到着しました。KLIA2では空港隣接のショッピングモールに鉄道駅が設置されているので、モール内を通り抜けて出発ターミナルへ。

金正男暗殺事件で一躍有名になったKLIA2の出発ロビーです。

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自動チェックイン機でチェックイン。

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プリントされたボーディングパスを入手後、荷物を預けるためにカウンターへの列に並びます。この時点で5:30頃とまだまだ朝早い時間ですが、エアアジアのカウンターは大盛況です。荷物を預けるまでに20分ほどかかりました。

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荷物も預け終わった後は、チェックインカウンター横にあったKFCで朝食を済ませてから、保安検査場を通過して制限エリアへ。国内線の出発ゲート周りには大したレストランはなく、制限エリアへ入る前に食事をしておいて正解でした。

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今回の乗り継ぎは、ターミナル移動が伴うため余裕を持って3時間半ほどの乗り継ぎ時間を確保しておいたのですが、結果的には1時間以上余ってしまいました。LCCはラウンジも無いので、ゲート前でぼーっと外を眺めながら搭乗時刻を待ちます。

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やっと搭乗。エアアジアの搭乗はゾーン制のようです。

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今回は事前に追加料金を払って最前列を確保済。最前列や非常口列の座席はホットシートと呼ばれ、ゾーン1で搭乗することができました。

前方の仕切りはクルーが機内を見渡せるように透明になっており、離着陸時は正面を見ているとまともに目が合ってしまいます。

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機内食メニュー。当然全て有料です。

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写真を見る限りどれも美味しそうですが、実際のものとの見た目の格差が気になるところ。

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LCCといえばコストカットが至上命題のはずですが、機内誌は発行しているようで各席に準備されていました。発行費は広告収入でほとんどカバーできるということでしょうか。

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約2時間半でコタキナバルに到着。降機後に標識に従って進むと、国内線のはずなのになぜかパスポートコントロールへ。不思議に思いながら審査官にパスポートを渡すと、サバ州入国のスタンプが押されました。どうやらマレーシアはマレー半島側とボルネオ島側で別々の国境審査を行っているようです。

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到着後、まずはSIMカードの入手。到着ロビーに出てすぐ右側にcelcom社のブースがあったので、ここで購入しました。1週間有効の2GBデータ利用プランで10 MYR (約250円)はかなりおトク。いかに日本の携帯通信料が割高に設定されているかが分かります。

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市内への移動はエアポートバスを利用。カウンターは到着ゲートですぐ見つかります。

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バスの時刻表。昼間は45分間隔で走っています。10:30着のフライトで、11:00発のバスにちょうどいいタイミングで乗れました。

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今回の宿泊先はEDEN54。手頃な価格帯のホテルの中から、例のごとくTripadvisorで評価の高いところを選び予約しました。街中心部の北側に位置し、2つ目のバス停から歩いて5分ほどでした。近くにはスーパー、ショッピングモールや観光案内所もあり便利な立地です。

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まだ正午前でしたが、既に清掃が終わっているとのことですぐにチェックインをさせてもらえました。部屋は清潔感があり、冷蔵庫が無いことだけが残念だったものの、一泊約4,000円という値段を考えれば文句無し。

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1日目:マレーシア航空 MH71 成田〜クアラルンプール ビジネス

週に3便のマレーシア航空の夜行便は、東南アジア行きの夜行便の選択肢が少ないワンワールドユーザーには便利なフライト。金曜日の夜に仕事を終えてから、東京駅発のバスに乗って成田空港へ直行しました。

カウンターはエコノミーは行列でしたが、ビジネスは列もなくすぐにチェックイン。今回もいつもの短期弾丸旅行ですが、旅行先で登山をする予定なので荷物が多くなり邪魔になりそうだったので、バックパックごとカウンターで預けてしまいました。

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JAL便利用のときは、南側の保安検査場に設置されているJAL専用のファストレーンがあるのでそちらを利用していましたが、今回は北側の保安検査場にあるワンワールドの優先レーンを初めて利用。中の造りはどちらも変わりありませんでした。

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深夜便が多い羽田と違い、成田の夜はフライトも少なく静かです。ファーストクラスラウンジも朝や夕方のピーク時の混雑が嘘のよう。人が少ないせいか、ラウンジのスタッフが一人一人の席を周ってシャンパンを勧めたりしていました。

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出発ゲートは97番。このフライトはいつもサテライトの一番奥のこのゲートを使っている気がします。ついでに言うと、このゲートにたどり着く少し手前でやけに欧米人の多い搭乗ゲートの前を通り過ぎ、どこの航空会社かと確認してエミレーツのゲートと気づくのもいつも同じです。

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今日の機材。成田便にはA380アサインされることはないので、必然的にA330になります。

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今回は右側最前列の一人席を指定。前回乗った左側の一人席と比べると専有スペースが広くなるのはメリットですが、窓が遠くなってしまうのが景色を楽しみたい場合には難点。人によって好みが分かれるところでしょう。両サイドに大きくスペースがあるのは昨年搭乗したBAのA321とも似ています。

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最前列はモニター下がくり抜かれているのもBAのA321と同様。

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ウェルカムドリンクはパイナップルジュースをもらいました。マレーシア航空でよく見かけるピンク色のグアバジュースは、残念ながら成田発では搭載がないようです。

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そういえば、この日もビジネスクラスは満席でした。MHUpgradeがうまく機能しているのか、マレーシア航空のビジネスクラスはだいたいいつも満席近い搭乗率な気がします。

ゲート出発後は、夜なのであまり順番待ちも無くすぐに離陸。上昇が終わると機内食が始まります。

最初はいつも通りのサテー。

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メニュー。前菜のスープは今日はそもそも搭載が無かったとのことでした。経験上、マレーシア航空ではメニューの記載どおりのケータリングが揃っていることは稀です。

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前菜はJapanese Delightsを選択。一緒に出てくる蕎麦もマレーシア航空の機内食ではマストアイテム。

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メインはシェフオンコールでFried Chicken with Grated Radish Sauceを事前注文。今回は待たされることなく出て来ました。

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デザートはGreen Tea Paris Brestかハーゲンダッツのアイスクリーム。前者が何を指しているのか全く想像がつかず、オーダーを取りに来たクルーに聞きますが、緑茶味のスイーツだと思うけど・・・というような全く参考にならない回答を得ただけでした。試しに頼んでみると、正解は抹茶クリームを挟んだシュー菓子。味はそこそこです。

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食事が終わった時点ではちょうど九州を通過した辺り。備え付けのマットをセットして横になります。

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着陸準備開始のアナウンスで目を覚ますともうクアラルンプールのすぐ近く。着陸の約10分まで寝かせてもらえました。早朝到着ということもあり、この辺りは柔軟に対応されているようです。

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定刻より少し早めの4:20頃にゲートに到着。入国審査はビジネスクラス用レーンですぐに済みましたが、今回は荷物を預けたためそれが出てくるのを15分ほど待ちます。その後の税関検査は早朝にもかかわらず長蛇の列で、結局外に出るまでにまた10分ほど時間がかかってしまいました。

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